
予想をはるかに超えてきた!劇団「遊学生」が金沢・湯涌で生み出したコメディ『金色ノ湯気(こんじきのゆげ)』9/11 金沢21世紀美術館シアター21へ!
これはすごい!
あっという間に引き込まれて、時間が経つのも忘れるほど。
本当に面白かったです!
劇団「遊学生」が金沢・湯涌で生み出したコメディ作品『金色ノ湯気(こんじきのゆげ)』。
9月11日(木)には、金沢21世紀美術館のシアター21での公演が予定されています。
ぜひ多くの人に見てほしい!
目次
楽しめること間違いなし! 9月11日、金沢21世紀美術館 シアター21 へ!
金沢・湯涌で生まれたコメディ『金色ノ湯気』
舞台は、金沢湯涌創作の森。9月4日の夕方、会場には続々と人が集まってきました。
入ると、そこには昔懐かしい銭湯の舞台セットが。
大学生が地域を舞台に作る演劇、どんな作品なんでしょう。
18:30、開演。
「テハハハハハハハハハ!この町をゴージャスに!エキサイティングに!」
…えっ? 大学生? これはすごい!!!
始まった瞬間に物語にひきこまれ、あっという間に前半が終了。
10分の休憩をはさみ、後半へ。
本当に面白くて、時間が経つのも忘れて見入ってしまいました!
魅力的なキャラクターと、笑いが絶えない物語
物語の主人公は、祖父から銭湯を継いだ青年・涌斗(わくと)。
人が減り、活気を失っていく町をどうにかしたいと願う彼の前に、古い風呂桶から黒服の怪人たちが現れます。
怪人たちの言葉に乗り、涌斗は町の観光開発を進めていくのですが…。
ストーリーはもちろんのこと、登場人物たちがとても魅力的でした!
迷いながらも町を想い、突き進んでいく青年・涌斗(わくと)。
祖父の東(あずま)、幼なじみの湯衣(ゆい)。
人間たちとは違う目線を持ちながら関わる、河童の湯ノ助(ゆのすけ)。
高らかな笑い声で、あやしいながらもどこか憎めない怪人コンビ・ナンダッケ。
加えて、個性豊かな銭湯の常連客たち。
狩りと農業のベテラン下谷(しもだに)、何でもさばきたくなる魚屋の魚帰(うおがえり)。
頼りないけどなんだか応援したくなる、町役場の銭亀(ぜにがめ)。
キャラクターそれぞれの個性が、物語を盛り上げます。
そして随所に散りばめられた小ネタに、会場からは何度も大きな笑い声があがっていました。
観客を巻き込んで盛り上げる演出もあり、舞台と客席が一体となって楽しみました。
面白そう!見てみたい!と思ったあなた。
ぜひ、9月11日(木)、金沢21世紀美術館 シアター21 へ!
こちらからお申し込みください。まだ間に合いますよ!
劇団「遊学生」って?
劇団「遊学生」は、東京の大学生たちが主体となって、日本各地の地域を舞台に創作活動を行う団体です。
東京大学や慶應義塾大学の学生が参加する「すずかんゼミ」の合同プロジェクトとして発足し、演劇を通して地域と新しい関係性を築くことを目指しています。
最大の特徴は、地域密着型の演劇制作。
公演を行う場所に数週間滞在し、現地の歴史や文化、人々の暮らしに触れるフィールドワークを徹底的に行います。
そこで得た「学び」や人々の語りを持ち寄り、オリジナル脚本を創り上げていくのです。
今回、「遊学生」代表の原嶋さんが金沢市出身ということで、湯涌が舞台に選ばれました。
湯涌での温かい交流から生まれた作品
9月4日の公演後アフタートークが行われ、メンバーのお話を聞くことができました。
「遊学生」のみなさんは、3月、5月、7月に湯涌に滞在。3月に初めて顔を合わせたメンバーも多かったそうです。
滞在中は、あちこちを見て回り、地元の人たちにお話を聞いたり、地域行事に参加したりしながら、交流を深めていきました。
そうして集めたものを脚本の材料として、創作を進めてきたといいます。
そして、8月中旬からのわずか2週間で稽古を積み重ね、この劇を仕上げてきました。2週間でここまで!
しかも、演技は初めてというメンバーも多かったとか。初めてとは思えない完成度の高さに驚きです。
「遊学生」のみなさんが口をそろえるように言っていたのが「地元の人たちの温かさが嬉しかった」「地域に恩返しをしたい」という言葉。
この言葉を聞くだけで、湯涌の地域のみなさんと大学生たちが、とても素晴らしい時間を過ごしたんだろうな、ということが伝わってきます。
観客の中には、地元の方も多かったようです。「見に来たよ」「面白かった」「すごくよかったよ」と、メンバーに直接声をかけている様子に、こちらも温かい気持ちになりました。
大学生たちにこんな面白い作品を生み出すヒントをたくさん与えてくれたであろう湯涌の人たちに「ありがとう!」と伝えたいです。
9月11日、金沢21世紀美術館シアター21へ!
「遊学生」の今回の活動コンセプトは、「湯涌に〇〇をくべる」。
劇団全体で「演劇をくべる」ことをテーマに、メンバーそれぞれが自分なりの「〇〇をくべる」という想いで取り組んできたそうです。
今回の活動を通して彼らが学んだのは、「言葉になっていない地域性を大切にしてきたい」ということだといいます。
情報があふれる現代、その土地について調べることは簡単です。
でも、実際に滞在してみて、ある時食堂で地元の人たちが話しているのを聞いて、ネットの情報だけでは知り得ない「何か」を感じたのだそう。
湯涌の温かさに触れ、濃密な時間を過ごした学生たちが生み出した作品。
9月11日には、金沢21世紀美術館のシアター21で上演されます。
「大きな舞台へのチャレンジを、ぜひ見にきてほしい」とのことでした。
生身の人間が演じるからこそ生まれるライブ感とワクワク。
大学生たちの熱量のある演劇を、ぜひ体験してみてください!
最後に、「遊学生」のみなさんへ。公演が終わっても、また何度でも金沢に帰ってきてくださいね。