
石川県立図書館が、またひとつ石川の魅力を引き出してくれました。
2022年7月にリニューアルオープンした石川県立図書館。
まるで美術館のような建物に1歩足を踏み入れると、広々とした空間に美しく整えられた本棚が広がり、知的好奇心が自然と刺激されます。
そんな石川県立図書館では多くのイベントが開かれています。
特に企画展示コーナーでは年に3回ほど企画展が開かれるそう。
今回は「石川の風景から生まれたアニメーション」展を体験してきました。
アニメーションの裏側に迫る、ファン必見の展示です。
目次
アニメーションの裏側へ!県立図書館で石川がもっと好きになる企画展
企画展へレッツゴー!
石川県立図書館は北鉄バス「石川県立図書館」バス停の目の前。
400台分の駐車場があり、入庫後30分は無料。駐車券を館内の割引機に通すことで入庫から3時間無料になるので、ゆっくり展示も楽しめます。
館内に入ると何度訪れても圧巻の広さと本の数、そして建造物の美しさを感じられます。
2階の企画展示コーナーが会場です。中央に位置するため、初めての方でも迷わずアクセス可能です。
企画展「石川の風景から生まれたアニメーション」
日時:7月15日(火)〜11月9日(日)
会場:石川県立図書館 2階企画展示コーナー
アニメーションの裏側へ!石川を舞台にしたアニメーション5作品を紹介
今回の展示で紹介されているのは、石川県内の風景をもとに制作されたアニメーション作品。
・ONI ~ 神々山のおなり(金沢市)
・数分間のエールを(羽咋市)
・スキップとローファー(珠洲市)
・君は放課後インソムニア(七尾市)
・花咲くいろは(金沢市)
中でも大きくフィーチャーされていたのは「ONI ~ 神々山のおなり」と「数分間のエールを」の2作品。
「ONI ~ 神々山のおなり」は、アニメーションができるまでの全行程が展示されています。
片町や兼六園など金沢の街並みをモチーフに世界観が作られており、アニメ制作の舞台裏——ラフ画、メモ、世界観設定資料なども見ることができます。

可愛すぎるかっぱ
「これ、もう完成してるじゃん…!」と思ってしまうクオリティの高さに驚かされます。
「数分間のエールを」は、金沢美術工芸大学の卒業生3人が制作した長編アニメーション作品。
石川の風景がいくつも描かれた作品で、会場に足を運んだことで、作品への興味もぐっと深まりました。
「ここはあの場所だ!」と心の中でつぶやいたり、「この風景、どうやって描かれたんだろう?」と想像を巡らせたり。
ただ“見る”だけではない、“感じる”展示でした。
図書館ならではの「知のリンク」も魅力!
今回は、アニメーションと地域、そしてクリエイターをピックアップした展示となっています。
県立図書館だからこそできる、クリエイターのおすすめ本や、アニメに出てきた場所にまつわる本の展示も一緒にされているのです。
本棚はその人を表すといいますから、「このクリエイターは、こんな本に触れてきたのか」と想像が膨らむのも図書館の展示ならでは。
本はその場で読むことができ、借りられる本も多数あります。来館者1人ひとりの興味関心に合わせた“深掘り”体験が楽しめます。
イベントの仕掛け人は、図書館の司書さん
今回の展示を担当したのは、石川県立図書館の司書・上野さんと臼井さん。
もともとは「ONI ~ 神々山のおなり」を制作したトンコハウスのスタジオが金沢にあることがきっかけ。
また、石川はアニメを観光資源とする取り組みも盛んです。文化としてのアニメや、作品となった各地域の魅力について発信するために「石川の風景×アニメーション」をテーマに企画展として発展させたのだそうです。
アニメーションだけではなく、クリエイターにも注目した展示にしたいという思いが込められています。
アニメーションや映像制作に興味がある学生、そして石川県の魅力を再発見したい方にぜひ訪れてほしい展示です。
参加無料のワークショップやトークイベントも充実!
展示に加え、関連イベントも多数開催されています。
─ 関連イベント紹介 ─
●上映会『ONI ~ 神々山のおなり』
8月16日(土)・17日(日)13:30〜15:30
(会場:だんだん広場/申込不要/定員140名)●トークイベント
10月12日(日) Hurray! ぽぷりかさん
10月26日(日) トンコハウス 橋爪陽平さん、稲田雅徳さん
(会場:だんだん広場/対象:中学生以上/先着順・要申込)●ゾートロープをつくろう
10月25日(土)14:30〜16:00
(会場:食文化体験スペース/対象:小学生以上対象(小学3年生以下は保護者同伴)/定員24名(抽選))●モノづくり体験スペースワークショップ
・ぬりえマグネットをつくろう
・パラパラマンガをつくろう
期間中 水・木曜15:00〜18:00/土曜10:00〜16:00
(会場:モノづくり体験スペース/申込不要)
どれも無料で参加できるのが嬉しいポイント!
会場には見本も展示されており、「ぬりえマグネット」はONIのキャラクターがすでに描かれているので、仕上がりも可愛くなること間違いなし!
事前申込が必要なイベントは企画展ページから申し込みできますので、チェックしてみてください。
石川県立図書館は本を読むだけの場所ではありません。
たくさんのイベントが同時に開催されていてとても有意義な時間を過ごせます。
みなさんも石川を舞台にしたアニメーションを見て触れて、地元をさらに好きになりませんか?
INFORMATION
店名:
石川県立図書館
住所:
石川県金沢市小立野2丁目43番1号
(駐車場400台(入庫後30分無料、以降30分ごとに100円。図書館利用者は館内割引機での手続きにより3時間無料))
電話番号:
076-223-9565(代表)
営業時間:
閲覧エリア(企画展示コーナー)9:00〜19:00/文化交流エリア 9:00〜21:00
(土・日・祝日はいずれも18:00まで)
定休日:
月曜日
(祝日の場合は翌平日)
※記事内の情報は記事執筆時点のものです。正確な情報とは異なる可能性がございますので、最新の情報は直接店舗にお問い合わせください。