
金沢生まれの自費出版「えがおのタネ」〜カナミー文庫 vol.2
カナミー文庫

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金沢生まれの自費出版「えがおのタネ」〜カナミー文庫 vol.2
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言葉や絵の裏側に込められた、やさしい気持ちやあたたかなメッセージ。
それはきっと、いま必要としている誰かの心にそっと届くもの。
今回ご紹介する絵本「えがおのタネ」には、そんな願いがたくさん詰まっています。
目次
「“えがおのタネ”を届けたい。」けしごむはんこで作るあたたかい絵本
読むとほっこり。けしごむはんこの絵本
「えがおのタネ」は、KIKUKOさんがけしごむはんこを使用して作った絵本。
手書き文字とやさしいタッチの絵が印象的で、ページをめくるたびに気持ちがほっこりしてきます。
ストーリーも読む人の背中を優しく押してくれるようなあたたかさにあふれています。
笑えなかった私が作った、笑顔の本
この本は「先の見えないような暗い気持ちの人にも、ほっこり元気になってもらいたい」という思いから作られたそう。
というのも、えがおがステキなKIKUKOさんにも、自信がなくて笑えなかった時期があったそうです。
そんな過去の経験からあの頃の私に1番贈りたい本と語られていました。
その想いは、同じように不安を抱える人たちへのエールとして、絵本の中に込められています。
実はこの絵本に使われている一部のはんこは、もともと表情を入れていないはんこ。
はんこを押せば表情以外が出来上がるので、絵が苦手な人でもこんなはんこがあれば、気軽に楽しめるかなと考えて作ったそうです。
相手の目線に立って、やさしさを形にできるKIKUKOさんの心遣いが感じられるポイントです。
“ちゃんとした本”を作りたい
KIKUKOさんは「第2期はんけしくんインストラクター」でもある、けしごむはんこの達人。
そんな方でも、絵本づくりは初めての経験でした。
ある日ふと、物語のアイデアが頭に浮かび、文章を書き、絵を描き……1ヶ月悩み抜いた末に「プロに相談しよう」と決意したそうです。
「最初に作る本だからこそ、きちんとアドバイスをもらって、ちゃんとしたものを作りたい。」
その想いに私たちも心を打たれ、全力でサポートさせていただきました。
制作過程の中で、KIKUKOさんが最も楽しかったのは“没頭して原稿をつくる時間”。
そして私は、原稿に込められた想いが1番美しく見えるレイアウトを追い求めました。
本作りに挑戦する方の、そしてその先で本を手にする人たちの喜ぶ顔が見たいのです…!!
はんこで伝わるメッセージ
私がこの絵本で1番心に残ったのは、主人公・すみれちゃんが初めて満開の笑顔を見せるシーン。
実は、使っているはんこは他のページと同じものなのに、不思議とまったく違って見えるんです。
それはまるで、「そのままのあなたでも、変われるんだよ」というメッセージのように感じました。
無理しないで、あなたを認めてくれる人は必ずいるよ、だから大丈夫という言葉をかけられているようで、心の奥からほっとする気持ちでした。
そして、私が好きなもう1フレーズ、「おっきな声で笑ってごらん。きっと幸せ気分になれるから!」
そんな言葉に、読んだ後、今よりちょっと笑顔でいようかなという気持ちになれました。
イベント・ワークショップのお知らせ
「えがおのタネ」はイベントで販売予定とのこと。
イベントにはポストカードも持っていきます!とおっしゃっていました。
とても華やかで、明るい気持ちになれるポストカードですね。
出店予定イベント
「第14回 けしごむ・はんこ・てん」日時:2025年5月18日(日)〜24日(土)11:00〜17:00
場所:東京交通会館B1F ゴールドサロン
上記期間中、KIKUKOさんの作品が展示されます。
※KIKUKOさんの在廊・ワークショップは【18日(日)】のみです。
また、9月には金沢海みらい図書館でのワークショップ開催も検討中とのこと。
最新情報はKIKUKOさんのInstagramにて発信されることがありますので、ぜひチェックしてみてください。
初めての本づくり。わからないことも、不安なこともあるかもしれません。
でも、「誰かに届けたい気持ち」があるなら、私たちが一緒にかたちにしていきます。
「こんな本、つくってみたいな」と思ったら、どうぞお気軽にご相談ください。
あなたの“伝えたい気持ち”、私たちが全力で支えます。
INFORMATION
店名:
栄光書房(株式会社栄光プリント)
住所:
石川県金沢市神宮寺3-4-17
電話番号:
076-251-3076
営業時間:
9:00〜17:00
定休日:
土曜日・日曜日・祝日
※記事内の情報は記事執筆時点のものです。正確な情報とは異なる可能性がございますので、最新の情報は直接店舗にお問い合わせください。