金沢生まれの自費出版 写真集『終わらない残像たち』〜カナミー文庫 vol.6

金沢生まれの自費出版 写真集『終わらない残像たち』〜カナミー文庫 vol.6

どこまでも続くモノクロームの世界。
著者ならではの視点で切り取った写真の数々は、見る人の心に作用します。
圧倒的なボリュームで、美しいだけではない、独自の感性が光る写真集です。

誰もが見慣れた風景を、独自の視点で切り取る写真集

どこまでも続くモノクロームの世界

写真集『終わらない残像たち』

『終わらない残像たち UNFINISHED AFTERIMAGES』は、A4サイズ・300ページの写真集です。

圧倒的なボリューム、重み、深み。

写真集『終わらない残像たち』の本文ページ

そして、どこまでも続くモノクロームの世界。

日常と非日常の境界をさまようかのような光景、時の流れから切り離されたかのような静かな瞬間…。

写真集『終わらない残像たち』の本文ページ

ただ美しいだけの風景写真ではなく、著者ならではの独自の視点で切り取られた写真が並びます。

 

こだわりのボリューム感

この写真集『終わらない残像たち UNFINISHED AFTERIMAGES』の著者は、趣味で写真を撮り続けてきた広瀬さん。

10年ほど前からカメラを持ち、石川県内の各所を撮影してきました。

写真集『終わらない残像たち』

写真集の制作にあたっては、まず「300ページのボリュームのあるものにしたい」という明確な構想からスタート。

金沢、能登、内灘、手取川流域、南加賀と、石川県各地の写真が地域ごとに並びます。

注目すべきは、章ごとに地域への想いが、深く、時にシニカルに綴られている点です。

写真集『終わらない残像たち』の本文ページ

この文章を読んでから写真を見ていくと、広瀬さん独自の視点とメッセージがより深く伝わってくるでしょう。

 

ゼロからフィジカルなものになるという実在感

今回の写真集について、広瀬さんは「質より量」にこだわったといいます。

誰が見ても、単に伝わりやすい写真や構成でなく、あえて、同じ場所や似たような写真も掲載しています。

それは、「良くも悪くも、割り切れない、絞りきれないのも、自分らしさとして、見てもらいたい」という理由から。

写真集『終わらない残像たち』の本文ページ

「好きなアーティストのヒット曲ばかりのベスト盤より、デモ音源や没テイク、ミックス違い、シングルのB面など、そうしたもの時間をかけて読み取ろうとするのが好き」
そんな想いが300ページありきの制作になりました。

『終わらない残像たち』というタイトルですが、「ページをめくってもめくっても、終わらないかも…」と笑う広瀬さん。

その「終わりのなさ」こそが、この写真集の魅力なのかもしれません。

写真集『終わらない残像たち』著者の広瀬さん

「本づくりというのは、そもそも、この世に無いものを出現させること。紙になるのとならないのとでは大きく違う。記録、記憶、想い、表現を形として残すことは、なにものにも代え難い経験」だと広瀬さんは言います。

お話する中で、「(現代は何でもデータでやりとり可能だが、)ゼロから作り上げてフィジカルなものにする実在感」という言葉が印象的でした。

 

じっくりと作り上げる充実の時間

この写真集の制作に、私も深く関わらせていただきました。

写真集『終わらない残像たち』制作風景

昨年の年末から月に1回のペースで打ち合わせを重ねてきました。

レイアウトや写真の調整などについて相談するのはもちろんのこと、合間にいろいろなお話をお聞きするのも楽しみでした。

写真を撮った時のシチュエーションや、ちょっと見ただけでは気づけない、その写真の広瀬さんなりの意味。

いつしか恒例行事のようになっていた打ち合わせがなくなるのは少し寂しい気もしますが、思い入れのある大作として完成したことを嬉しく思っています。

個人的には、ストーリーを感じる写真が好きです。
光と影のコントラストの中に見える人の姿。
風景に溶け込むように写っているその人の物語を、あれこれ想像しながら眺めています。

こちらの写真は、暗く静かな室内と、窓の向こうの生き生きとした明るさの対比が印象的。
まるで絵画のようで、とてもすてきだと感じます。

 

『写真集 終わらない残像たち』購入はこちらから

写真集『終わらない残像たち』

『写真集 終わらない残像たち』は、「エスタシオレコーズ」さんのサイトで購入することができます。

また、金沢市尾山町の喫茶店「喫茶メルツバウ」さんでも購入できますよ。

 

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