森本|金沢初!お茶屋のこだわり加賀棒茶ソフトクリーム「あずま園」

森本|金沢初!お茶屋のこだわり加賀棒茶ソフトクリーム「あずま園」

石川県の味、加賀棒茶。その奥深さを味わえるお茶屋さん。

石川県といえば、渋みが少なく香ばしい香りが特徴の加賀棒茶が有名です。
ところで、みなさん「ほうじ茶」と「棒茶」の違いってご存じですか?
ざっくり言えば、ほうじ茶は葉が原料。芳ばしさと、すっきりとした後味が魅力です。
一方、棒茶は茎が原料。やわらかく、やさしい甘みが特徴です。

どちらが良いかは人それぞれ。でも、お茶の世界って思っていたより奥が深い…。
今回は、そんな“お茶の魅力”をとことん探求するお茶屋さん「あずま園」をご紹介します。

あなたにとっての“1番おいしいお茶”を一緒に探す「あずま園」

昔ながらのお茶屋さん

森本駅から徒歩8分。扉の両側にぴんと張られた濃い緑の布が目を引く、「あずま園」さん。

お店の隣には車が2台ほど停められるスペースもあります。

創業は昭和46年。今年でなんと54年目!

お店の扉を開けた瞬間、なんとも言えない安心感。
いわゆる“THE・昔ながらのお茶屋さん”という雰囲気です。飲食店にひとりで入るのがちょっと苦手な私でも、「ここは大丈夫」って思えるような、不思議な居心地のよさがありました。

店内には、イートインスペースもありますよ。

 

お目当ての加賀棒茶ソフト

入ってすぐに目に飛び込んできたのは、大きな大きなソフトクリームの機械。
そう、今日のお目当てはこれ!

●加賀棒茶ソフトクリーム 400円(税込)

金沢で初めて登場した「加賀棒茶ソフトクリーム」なのだそう。
一般的な“ほうじ茶ソフト”ではなく、加賀棒茶を使用しているところがポイントです。

……おいしーーー!!!
加賀棒茶の豊かな香りがふわっと広がって、後味はさっぱり。
軽やかで、どこまでも食べ続けられそう!

実はこのソフト、1年かけて試作を重ねて完成したそうです。
ミルクベースではお茶の香りが負けてしまうため、茶葉の風味を引き出すレシピを探し求めて、ついにはソフトクリーム専門店の店主にアドバイスをもらったのだとか。

納得の美味しさ…!

こちらのソフトは4月下旬〜9月末までの季節限定。
「お茶屋さんの本気」、ぜひ味わってみてください。

 

飲んでびっくり、知らなかったお茶の世界

訪問時に出していただいた2種類のお茶もご紹介します。

●新茶 旬のいぶき 100g 1,620円(税込)

まず見た目に驚き。
注がれたお茶の色が、びっくりするほど濃い緑!

飲んでさらに驚きました。
香りがふわぁぁぁ…!甘み、まろやかさ、包み込まれるような優しさ。
渋みなんてまったくありません。これが…本物のお茶なのか…!

お茶のイメージがガラッと変わる体験でした。

●加賀の紅茶 輝 50g 700円(税込)

こちらはいわゆる「和紅茶」。
普段は紅茶があまり得意でない私でも、これは美味しくいただけました。

日本茶と紅茶の間のような、甘みのある味わい。
癖がなく、すっきり上品で飲みやすい一杯です。

●加賀棒茶ティーバッグ 540円(税込)

「家でもおいしいお茶を飲みたいけど、急須はないし…」という方にぴったり。

手軽に楽しめるティーバッグタイプもあります。

香ばしさの中に、ほんのりとしたお茶の甘み。まろやかで、とても飲みやすい味わいです。ほっとひといき、リラックスタイムにぴったり。

しかも、加賀棒茶はカフェインも少なめなんだそう。体にもやさしくて、いいことづくしですね〜。

そしてこのティーバッグ、実はあずま園さんで丁寧に焙煎した加賀棒茶を使っているとのこと。

なんと、店頭に並ぶ商品のほとんどが、店内で焙煎されたものだそうです。

本当に、こだわりがすごい…!

 

あずま園の東(ひがし)さん

今回お話を伺ったのは、2代目店主の東信一(ひがし・しんいち)さん。

とても気さくで、話しているとつい時間を忘れてしまうほど。

あれ?「ひがし」さんなのに、「あずま園」?
そう思った方、鋭いです。

実は、初代店主の東信さんが開業する際、東京でお茶屋を営んでいた弟さんのご助言もあり、「“あずま”のほうが都会的でひらがなのほうがやわらかいイメージだから」という理由で決まったんだそう。
東京にはあずまさんが多いらしいですよ…!
そんな経緯で、「あずま園」という店名が誕生したとのことです。

つまり、「あずま園」はお店の名前で、店主は「ひがし」さん。お間違えなく!

 

1人ひとりにとっての「おいしいお茶」を

東さんいわく、「お茶は嗜好品。高ければいいというものではなく、好みも淹れ方も、人によって全然違う。それがおもしろいんです」

ラーメンに例えると、塩?醤油?味噌?麺の硬さは?トッピングは?
―それぞれに“ベスト”があるように、お茶も同じ。

茶葉の種類、産地、焙煎、ブレンド、淹れ方…すべてが組み合わせ次第で味が変わります。

「だからこそ、その人にとっての“1番おいしいお茶”を一緒に探したい」と語ってくれた東さん。
売ることが目的ではなく、好みに合ったお茶との出会いを大切にしている姿勢に、お茶への深い愛と情熱がにじみ出ていました。

最初はソフトクリームに惹かれて足を運んだ「あずま園」さん。
でも気づけば、お茶の奥深さにどっぷり魅せられていました。

「おいしいお茶を飲んでみたいけど、よくわからない…」という方にもぜひ訪れてほしい場所です。
お茶を愛する店主が、やさしく丁寧に教えてくれますよ。

INFORMATION

店名:

あずま園

住所:

石川県金沢市百坂リ109
(駐車場2台)

電話番号:

076-258-4000

営業時間:

9:00~19:00

定休日:

4月〜9月 日曜日
10月〜3月 日曜日・祝日

一人当たりの予算:

〜¥1,000

※記事内の情報は記事執筆時点のものです。正確な情報とは異なる可能性がございますので、最新の情報は直接店舗にお問い合わせください。

WRITTEN BY
おけさく

おけさく

ライター

金沢に住み始めて1年。イラストを描くことが好きで、グッズ制作にも取り組んでいます。やると決めると気づけば全力になっていて、成功を目指して一所懸命取り組みます。読者の皆さんだけでなく、他のライターの皆さんや編集長とも協力して、カナミー金沢を一緒に盛り上げていきたいです!