東山|金沢作家の作品が見たいならココ!金澤町家ギャラリー&カフェ

東山|金沢作家の作品が見たいならココ!金澤町家ギャラリー&カフェ

明治に建てられた旧木材店のお家。
金澤町家のギャラリーに、あなたは行ったことがありますか?

僕は以前こちらのギャラリーで展示させてもらったことがあります。

でもその時は展示作業に夢中で、ギャラリー内をゆっくり見る暇がなかったな〜。

そんなことを思いながら店内へ。
温かみのある木材の柱と漆喰(しっくい)の壁が見えます。
この時点で、あ〜癒される〜と感じました。思わず頬がゆるみます。

オーナーの渡辺さんがにこやかに迎え入れてくれました。

レトロな雰囲気の落ち着く展示空間「金澤町家ギャラリー&カフェ 椋(むく)」

町家ギャラリー

ここは明治30年に建てられた木材店を2009年に改築した金澤町家ギャラリー。

常設で展示されている作品の多くは金沢や輪島で活動されている作家さんによるもので、オーナーの渡辺さんと縁のあった方が出品しているそうです。

座ってお話を聞いていましたが、たまらず立ち上がり、作品を見せてもらいました。

展示台には、普段使いできそうな食器から、作家の「好き」の詰まったアクセサリーまで! キラキラしています!

僕が作品を見ている間、作品や作家についてお話ししてくれた渡辺さんは嬉しそうです。

「金沢の作家さんの作品を金澤町家の空間で紹介したい」

目を輝かせて想いを語ってくれました。

金澤町家って何?

さて、ここは「金澤町家」ギャラリーです。
金澤町家って何? わかりますか?
僕は恥ずかしながらぼんやりとしかわかっていませんでした。

・金沢市内にある伝統的な構造、形態または意匠を有する木造の建築
・昭和25年建築基準法の施行の際現存してたもの

引用https://kanazawa-machiyajouho.jp/about/

以上が金澤町家の決まりだそうです。
なんだかこれがわかると貴重な建物にお邪魔していたのかも?! キンチョーしてきた! となりますね。

椋さんにある金澤町家らしいイチオシのところは、土間の吹き抜けにある梁(はり)でしょう。

120年以上も前からこの家を支えているそうです…。長い年月を経ても割れたり崩れたりしないなんてかっこいい…!

そんなにも前からそこにあり続けていたなんて、考えると足元がフワッと浮かぶような不思議な感覚になります。

こんなこともやっている

土間には、レコードも置いてありました。
渡辺さんの息子さんが集めたものだそうで、販売もしています。

え? ギャラリーでレコード販売?
と思ったけれども、なんだか町家にレコードが馴染んでいて素敵な雰囲気になっていました。

話を聞けば、椋さんはギャラリーとして作品展示をするほか、コンサートやヨガ教室を開催することもあるそうです。
色々な目的の人が集まる場所になっていますね。

作家の作品で…?!

お座敷ではカフェも楽しめます。
ここは広いし、みんなでお茶会をするのにももってこいなんじゃないでしょうか?

僕はケーキセット(ドリンクとケーキ)とアイスコーヒーを注文しました。

ちょっと多くない?
いやいや、嬉しい秘密があるのです。ふふふ。

まずケーキセットから。

●ケーキセット 880円(税込)

椋さんではホットコーヒーが輪島塗りのコップとお盆で出てくるのです! やったーー!

ガトーショコラは渡辺さんの手作り! 濃厚でとっても美味しかったです!

そしてアイスコーヒー。

●アイスコーヒー 550円(税込)

こちらがなんと、作家さんの作品のコップで飲めるんです! 嬉しいー!

これは持論ですが、食器類の作品は使ってこそ良さが見えると思います。

涼しげな青のツルツルした釉薬に口をつけて飲むアイスコーヒーはより冷たく、美味しく感じました。

立ち寄る場所

渡辺さんは、ここをギャラリーとしても使うけど、それ以外でもいろいろな人の立ち寄る場になったらいいなと話してくれました。

僕はそれを聞いて、もうなっているのかも? と思いました。

ここは昔から、それこそ明治の木材店だったら時から考えれば、お客さんや近所の人、もっとほかにも、いろいろな人たちが立ち寄る場所だったんだ。

今はその人たちは見えないけど、ここに蓄積していると思う。そう思うとちょっと楽しいですね。

それは今もギャラリーという形で続いていて、これからも金沢の人々、観光の人たちが出入りする。

あなたもここに来て、作品を見て、美味しいケーキとコーヒーを飲みながら、そのうちの1人として過ごしてみませんか?

 

INFORMATION

店名:

ギャラリー&カフェ 椋(むく)

住所:

石川県金沢市東山2-1-7

電話番号:

076-255-6106

営業時間:

11:00~17:00

定休日:

木曜日

一人当たりの予算:

〜1,000円

※記事内の情報は記事執筆時点のものです。正確な情報とは異なる可能性がございますので、最新の情報は直接店舗にお問い合わせください。

WRITTEN BY
灘ふい

灘ふい

ライター

猫のような生活をしています。 無理のないように気ままに好きなことをして生きていくのが目標です。漆作家、イラストレーター、ライター、線の研究者など……様々なことに目を向けています。新潟県出身で大学から金沢に住んでいます。ギャラリーめぐり、カフェ散策、コーヒーが趣味です。