大豆田|フルーツとサクサクのパイ生地タルトがめずらしおいしい!「パティスリー プティ ブラン」

大豆田|フルーツとサクサクのパイ生地タルトがめずらしおいしい!「パティスリー プティ ブラン」

パイ生地のタルトケーキって、かなり珍しい気がします。
私が知っているものだと、せいぜいエッグタルトくらい。
おそらく、フルーツがみずみずしく、食感を保つのが難しいからなのかもしれません。
そんなパイ生地のタルトケーキを、さっくさくの食感のまま味わえるケーキがあるんです…!

パイ生地タルトに旬の味。「作りたい気持ち」を存分に発揮して、超非効率に作られたケーキはおいしい!

シンプルモダンな店内でひときわ輝くケーキたち

「パティスリー プティ ブラン」さんは、大豆田大橋のすぐ近くにあります。

駐車場は5台ほど停められそうです。右側の2台分はお隣の「りきまる接骨院」さんの駐車場なのでご注意を。

コンパクトな外観に大きな窓が印象的で、モダンでおしゃれな雰囲気。
店内も白を基調としたシンプルな内装で、自然とショーケースの中の美しいケーキたちに目を奪われます。

 

めずらしいタルトとおしゃれな焼き菓子

まず目に留まったのは、やはりこのフルーツがのった半球型のタルト。


旬のフルーツが所狭しと小さな生地の上に盛られていて、見ているだけでうっとり。
その上の段に並ぶ焼きタルトも、他のお店では見かけないものばかりで気になります。

モンブランやショートケーキ、チーズケーキ、ガトーショコラといった定番ケーキももちろんあります。
ふと横を見ると焼き菓子コーナーが。こちらもおしゃれなラインナップで、レジ横にはカヌレもあります。

 

心地よい食感がワンランク上の確定演出

うーんうーんと悩んで、3つのケーキを選びました。

●右:シャインマスカットのタルト 690円(税込)
●左:いちじくの焼きタルト 640円(税込)
●上:メロンのショートケーキ 690円(税込)

まずはシャインマスカットのタルト。
この半球型のタルトは、「パティスリー プティ ブラン」さんを訪れたならぜひ食べてほしい逸品です。

贅沢に盛られたフルーツ。みずみずしくて、旬のフルーツのフレッシュさに圧倒されます。
そして、このみずみずしいフルーツとは裏腹に、タルト生地は軽やかでさっくさく。
タルト生地といっても一般的なクッキーのようなものではなく、パイ生地なんです。

パイ生地というと水分を吸収してしなしなになりそうなイメージですが、「パティスリー プティ ブラン」さんのパイ生地は最後までサクサク。
中にはたっぷりのカスタードクリームが入っていて、サクサク×ジューシーをふんわり包み込み、調和します。

いちじくの焼きタルトは、一般的なクッキーのようなタルト生地。
先ほどのパイ生地とはまた違い、重厚感のある食べごたえでこちらもおいしい。
外はさっくり、中はほっくり。アーモンドクリームに栗やさつまいもを思わせるコクが広がり、秋らしい味わいです。
しかも上のいちじくの皮が焼かれて甘くなっていて、プチプチ感が最高。
ひとつでお腹も心も満たされる、満足度の高いケーキでした。

 

最後はメロンのショートケーキ。
メロンもとてもジューシーで、でも不思議なことにスポンジに染み込んでいない!
果物の水分もスポンジのふわふわもそのままに、甘さ控えめのクリームが包んでくれて、ぱふぱふおいしい。
さらに、1番下の層にカラメルのようなものが敷かれていて、食べるとシャリッとした食感。
ふわふわだけのケーキではない、絶妙なアクセントになっています。

 

ケーキ屋さんを始める強い意志

「パティスリー プティ ブラン」さんは2025年11月で創業14年。
地元の人を中心に、長く愛され続けているお店です。

お店の名前の由来は、フランス語で「白くてちいさなもの」。
最初は白いケーキが多かったそうですが、時代とともにフルーツタルトが増えてきたそうです。

オーナーシェフは、なんと30歳まで普通の社会人として働いていたそう。
その後、神戸のケーキ屋さんで修行を重ね、独立を目指すも資金が足りず、社会人との兼業でケーキ屋を始めたのだとか。つまり、当時は休みなし。
とんでもない執念と忍耐力、そしてケーキ屋さんへの強い思いが感じられます…。
そんな日々を乗り越え、今はケーキ屋さんに専念されているそうです。

 

自分が作りたいから時間を犠牲に作る

「パティスリー プティ ブラン」さんは、ご夫婦が営むお店。
「なるべく自分で作ったものであること」「自分自身が食べたいものであること」を大切にしているそうです。

その結果、大変なことになったとシェフは笑います。
自分の作りたいものを作った結果、ケーキの基礎となる部分がどんどん増えてしまい、さらに「できる限り手作り」にこだわった結果、とにかく時間がかかる!

タルトに絞れば、デコレーションケーキに絞れば、市販に頼れば…。
経営的視点で見れば削ぎ落としがちな工程を、シェフは丁寧に守り続けています。

パイ生地、タルト生地、スポンジケーキ、ガトーショコラ、パンナコッタ、カスタードクリーム、ホイップ、モンブランクリーム…。
おそらくこの何倍もの種類を、シェフを中心に夫婦ふたりで1つひとつ丁寧に作っているというのだから驚きです。

そんな“作りたい”がこもったケーキ
お菓子づくりに詳しくない私でも、随所に感じるささやかなこだわりが感じられ、そのこだわりがどれも磨かれた個性として光っていました。

現在は金・土・日のみのオープンですが、予約をすれば火曜〜木曜もケーキを受け取ることができます。(※個数やケーキの種類によっては難しい場合もあります。月の最終週は火曜日もお休みです。)
ホールケーキも予約で対応してもらえるそうなので、気になる方はお電話を。
旬のフルーツタルトや新作ケーキの情報は、公式Instagramをチェックしてくださいね!

ケーキって、ちょっと特別なものだからこそ、食べるならおいしいケーキがいいですよね。
「パティスリー プティ ブラン」さんのケーキは、ひとつひとつの工程にシェフのこだわりと想いが詰まっています。
どれを食べても大当たり。
みなさんもぜひ1度足を運んで、その“おいしいこだわり”を味わってみてください。

INFORMATION

店名:

Pâtisserie Petit Blanc(パティスリー プティ ブラン)

住所:

金沢市大豆田本町甲270-3
(駐車場5台)

電話番号:

076-205-4929

営業時間:

金・土・日 11:00〜19:00

定休日:

月曜日(月の最終週は火曜日も定休日)
火・水・木は予約対応

一人当たりの予算:

¥1,000〜¥2,000

※記事内の情報は記事執筆時点のものです。正確な情報とは異なる可能性がございますので、最新の情報は直接店舗にお問い合わせください。

WRITTEN BY
おけさく

おけさく

ライター

金沢に住み始めて1年。イラストを描くことが好きで、グッズ制作にも取り組んでいます。やると決めると気づけば全力になっていて、成功を目指して一所懸命取り組みます。読者の皆さんだけでなく、他のライターの皆さんや編集長とも協力して、カナミー金沢を一緒に盛り上げていきたいです!