
【Relation】石川県の中小企業経営者インタビュー vol.10|レゴ®︎スクール運営「株式会社FKソリューションズ」岡田浩幸氏
Relation

石川に拠点を置きながら、国際色豊かな事業を展開する株式会社FKソリューションズ。
輸入業を中心とした事業で業績を伸ばす一方、近年では子育てに関する社会貢献にも強く意識を向けています。
今回は代表取締役である岡田浩幸(おかだ・ひろゆき)氏にお話を伺いました。
時代のニーズを見極める
世界から愉快なモノを
各種ライセンス商品や自社ブランドによる雑貨販売、やコーヒーショップ、ECサイトの運営など幅広い事業を手掛けられています。創業時はどのような形でスタートされたのでしょうか。
20代で知人と輸入業を始めたのですが、いずれは独立することも視野にいれており、両親の名義で会社設立の準備は進めていました。社名のFKというのは父母の名前に由来したものなんです(笑)
30代半ばで独立し、現在の会社運営に入りました。それまでの経験や、姉妹がロサンゼルスと香港に住んでいたこともあって、独立後も輸入業が中心でしたね。
当時は主に何を扱っていらっしゃったのでしょうか。
当時はスマートフォンのアクセサリーの需要が高かったのですが、ほとんどが中国製の似たようなものばかりでした。
そこで、当時は珍しかった北米製のアクセサリーを扱う代理店となり国内の大型量販店に直接交渉で売り込みを始めたところ、やがて先方にも興味を持っていただき、それが全国に拡大していきました。
ただ、アクセサリー類は取り扱いが難しい面も徐々に出てきたため、その後は別の販路を模索するようになりました。
それが現在のレゴ®︎商品などの販売につながっていくんですね。
私の子どもが当時2歳くらいで、「子ども部屋を可愛くいしたい」という思いからレゴ®︎の収納用品にたどり着きました。親であれば、皆同じ気持ちですよね。
その後は正規代理店としてレゴ®︎に関する商品を仕入れるようになり、全国の小売店や名古屋のレゴランド®︎などでもお取引をいただいています。
その他多くの商品に関しても、私自身が世界各地の展示会などに足を運び、これはと思うものを選別、輸入しながら自社ブランドでご紹介をしています。
子どもたちの成長を願って
同時に運営されているレゴ®︎スクールは子どもたちの情操教育の場としても注目されています。
スクールでは発達段階に応じたカリキュラムを組み、専任の講師による運営を行っています。ただ、ここ数年はコロナの影響もありましたし、スクールだけの経営と考えるとなかなか難しい面もありますよね。
それでも、レゴ®︎というブランドを持つことで私たちは社会的な信用をいただいていますし、これから子どもの成長への投資が増えることを考えると、将来的には企業としてのメリットも大きいと考えています。
アピタタウン金沢ベイ内のレゴスクール金沢(写真提供:株式会社FKソリューションズ)
さらにこの夏には野々市市内に全天候型の室内遊技場「こどもっちパーク」をオープンされました。
子どもたちが外でのびのびと遊べることが理想的ですが、悪天候の場合や地球温暖化が進むことを考えると、子どもや親にとって安心して遊べる室内型の遊戯施設は必ず必要となります。
室内は子どもたちが楽しめるよう多くの遊具にあふれていますが、それでも数百人を一度に収容できる十分なスペースを確保しています。
たくさんの親子連れでにぎわうこどもっちパーク(写真提供:株式会社FKソリューションズ)
オープン前から多くの問い合わせがあるなど、反響は大きかったようですね。
ありがたいことに、メディアにも多く取り上げていただき、インスタグラムのフォロワー数や施設の会員登録をされる方も増えています。
施設内は安全や防犯対策にも十分な対応をとっていますので、ぜひ多くのご家族に楽しんでいただきたいですね。
お話を伺っていますと、岡田社長が子育てや教育に対して強い情熱をお持ちなことが伝わってきます。
子どもが好きなことはもちろんですが、子育ての過程が事業につながることも多いかと思います。
普段から幼稚園や保育園とはお付き合いがあるのですが、コロナ禍でマスクが不足した際には、海外から安価で大量のマスク輸入し、多くの施設に供給することが出来ました。
石川県内はもちろん、全国の先生方からも大変喜んでいただき、企業として信頼を得る大きな機会になりました。
子ども達や先生方からいただいたお手紙(写真提供:株式会社FKソリューションズ)
チャンスをつかむために
ここまで事業を順調に伸ばされてきましたが、社長が会社経営でもっとも大切にされていること、モットーとされていることは何でしょうか。
自分でも運がいいなと感じることはあります。(笑)
でも、時代のニーズや社会課題を解決していけるよう常にアンテナを張り、チャンスが来た時にすぐに動けるような準備は普段からしているつもりです。
これからもいろんなものに興味を持つと思いますが、「行き当たりばったり」ではなく「行き当たりバッチリ」にしていきたいですね。(笑)
社員に対しては日頃から責任感とモラルを持って仕事に接してもらうことを望んでいますが、自身の経験から社員の気持ちや立場はよく理解した上で経営をしていきたいと思っています。
最後に今後の展望などを教えてください。
こどもっちパークなどの施設は今後全国にも展開していきたいですね。
仕事を通じて子どもたちやその保護者の方々と接する機会が多いことは、私たちにとって大きな財産です。
社会が求めること、必要とすることを見極めつつ、今後は自治体や他の企業などとも連携しながら、子どもたちの安全と子育て支援に貢献できる企業でありたいと思います。
設立:2008年
事業内容:自社ブランド製品の企画・運営・販売、デジタル雑貨・インテリア製品の企画・製造・販売・卸売
LEGO Education™️北陸地区代理店
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