
野町広小路|まるで絵本の中のお菓子屋さん「りすのしっぽ。」
いつもは通らない旧街道や路地をぶらりと歩いてみると、探検しているみたいでなんだかワクワクしますよね。そこで素敵なお店を発見。今回は野町の寺院群の中にひっそりとたたずむ焼き菓子のお店「りすのしっぽ。」さんのご紹介です。
目次
かわいいリスたちがお出迎え!まるで絵本の中のお菓子屋さん「りすのしっぽ。」
旧街道沿いにひっそりとたたずむ隠れ家的なお菓子屋さん
「野町広小路」のバス停を降りて徒歩5分、寺町通りから旧鶴来街道に入り忍者寺で有名な妙立寺を過ぎたあたりにあるのが「りすのしっぽ。」さんです。
一見すると普通の民家、思わず通り過ぎてしまいそうになりますが、入口にかかるリスの看板が目印です。
懐かしさを感じる引き戸を開けて中に入ると、可愛いリスの雑貨たちがお出迎え。まるで絵本の中の森のお菓子屋さんに迷い込んだようです。
看板犬ならぬ看板リスの「しゅうたくん」も待っていてくれます。
正面の陳列ケースには美味しそうな焼き菓子が並んでいます。
なかでも目を引くのはリスの形をした可愛らしい「りすちゃんクッキー」、1日がかりで作るそうです。
●りすちゃんクッキー 400円(税込)
1枚1枚手作りされているため、よく見るとりすちゃんの表情が微妙に違っています。この子はなんだかひょうきんなお顔、この子はちょっとつんとしているような…うーん、可愛くて食べられませんね。
営業日は木金土の3日間、メニューは日替わり
商品はすべて店主の方がお1人で作られているため、週の前半は仕込みを行い、お店を開けるのは木、金、土の3日間。メニューは季節の食材や仕入れ状況に応じて日替わりです。数は少ないですが、手捏ねで作る自家製パンも日替わりで並びます。
今日はどんなお菓子が並んでいるかな?と訪れるのが毎回楽しみです。インスタグラムでその日のメニューが配信されているので気になる方はチェックしてから訪れるといいかもしれません。
この日は「昆布とチーズベーグル」や「黒糖スコーン パイナップルとアーモンド」、「ココアのシフォンケーキ」などが並んでいました。
●昆布とチーズベーグル 360円(税込)
ベーグルと昆布の組み合わせが意外でしたが、これがかなり合います。ベーグルって和の食材とも合うんですね。むぎゅっとした生地にチーズと昆布の塩気が効いていて美味しいです。
●黒糖スコーン パイナップルとアーモンド 260円(税込)
スコーンは、やや小ぶりながらも満足感のある美味しさです。
焼き菓子のほか、「おかず生姜」や「昔ながらの梅干し」、「無農薬生姜で作ったジンジャーシロップ」など気になる商品も並んでいました。
こだわりの材料で素材の味を大切に
お店のこだわりは、商品を納得のできる厳選した材料で作ること。国産の小麦粉、バター、生クリーム、沖縄の純黒糖、能登の塩。柑橘類や生姜などの食材は無農薬です。「シンプルな材料でどこまで美味しいものが出来るのか実験しているんです」という言葉通り、ラベルの原材料欄を見ると材料はとてもシンプル。余分なものは入れたくないという覚悟すら感じます。
この時期に販売されている「国産いよかんのピール」は香料は使っていないとのことですが、柑橘の自然な香りがします。抜けるようないよかん独特の味とお砂糖の甘さが合わさった贅沢なお菓子でした。
ぜひ食べて欲しい、これぞ本来の梅干し!
梅干しが気になって購入してみました。箸で少しちぎって口に入れると、酸っぱい!本当に酸っぱい!私がいつも食べている梅干しとは全然違う味がします。幼いころ祖母が漬けていた懐かしい味を思い出しました。
●昔ながらの梅干し 850円(税込)
パッケージを裏返してラベルを見ると使われている材料はたったの3つ、無農薬の梅、塩、紫蘇のみ。これぞ本来の梅干し。いつのまにかいろいろなものが加えられ食べやすく加工された味に慣れてしまっていたことに気づかされました。
ていねいな商品づくりを大切に
以前はイートインスペースで飲み物の提供もされていましたが、現在はテイクアウトのみ。忍者寺も近く観光客に向けたカフェの需要もあるのでは?とお聞きすると「お客さんはたくさん来てくださるかもしれませんが、対応に追われてしまって自分が本来やりたいことができなくなってしまうので」とおっしゃっていました。
一番大切にされていることは、納得のいく材料で丁寧に商品を作ること、そしてその商品でお客さんに喜んでもらうことなのでした。
可愛いだけじゃない、その奥に真っすぐ骨太な想いがある「りすのしっぽ。」さんのお菓子たち。あなたもまずは探検気分でお店を探してみてください。リスの「しゅうたくん」が待っていてくれますよ。
INFORMATION
店名:
りすのしっぽ。
住所:
金沢市野町1-3-9
(駐車場1台)
電話番号:
非公開
営業時間:
木・金・土曜日 12:00~17:00(日によって変動あり)
定休日:
月・火・水・日曜日
一人当たりの予算:
¥1,000~¥2,000
※記事内の情報は記事執筆時点のものです。正確な情報とは異なる可能性がございますので、最新の情報は直接店舗にお問い合わせください。