竪町|“カレー×アート×青春”が詰まった竪町ストリートの寄り道スポット「スパイススタンド青春.」

竪町|“カレー×アート×青春”が詰まった竪町ストリートの寄り道スポット「スパイススタンド青春.」

アートの街、金沢。
この呼び名の背景には、加賀藩・前田家が栄えていた時代から続く歴史があるそうです。
とはいえ、実際に暮らしていると“アートの街”だと感じる場面はそんなに多くないかもしれません。

今回は、そんな“アートの街金沢”にフォーカスした、ちょっとユニークで楽しいカレー屋さん「スパイススタンド青春.」さんをご紹介します。

カレー×アートで地元金沢の人が集まる青春の場所へ「スパイススタンド青春.」

遊び心満載のお店

竪町ストリートのちょうど中腹に、ネオンサインで「青春」と書かれたお店があります。
それが今回ご紹介する「スパイススタンド青春.」さんです。

専用駐車場はありませんが、周辺には有料パーキングが多数あります。
中でも「タテマチパーキング」に停めると、1500円以上の飲食で1時間分の無料駐車券がもらえるのでおすすめです。

店内はシンプルながら、ストリート感と遊び心が感じられる空間。


調理場に近いカウンター席にはワイングラスや小物、お酒が並び、なんだかワクワクしてきます。
奥には4人掛けのテーブル席が2つあり、グループでもゆっくりできますよ。

こちらではカレーと一緒にお酒も楽しめます。
中でも、可愛いラベルの日本酒や個性豊かなクラフトビールが魅力的。

お酒の種類も豊富で、日曜〜木曜は22時まで、金曜・土曜・祝日前は23時まで営業しているので、フラっとお酒だけ飲みに行くのもよさそうです。

カレーメニュー

ドリンクメニュー

 

3種のカレーは個性満点

●青春カレー 1,800円(税込)

今回いただいたのは「青春カレー」。
キーマカレー、チキンココナッツカレー、季節限定カレーの3種類に加え、チーズとスパイスエッグもトッピングされています。

まず驚くのが、運ばれてきた瞬間の見た目のインパクト。
副菜はなんと8種類も!
まずは季節限定の「鯵(あじ)の出汁茶漬け風カレー」からいただきます。
鯵がこれでもかというほどたっぷりで、出汁とスパイスのバランスが絶妙。
カレーというよりも、新しい料理として成立しているような味わいです。

店長の得能さんは、以前近江町市場の魚屋さんで働いていたそうで、今でもそこの魚を仕入れているとのこと。おいしさの理由が納得ですね。
この季節限定カレーは、およそ半月ごとに内容が変わるそうで、近江町の魚を使ったメニューも多いそう。これを目当てに通うお客さんも少なくないとか。

キーマカレーはしっかりスパイスが効いた本格派。
「スパイススタンド青春.」さんは、本格インドスパイスカレーのお店なんです。
ピリッとした刺激と同時に、スパイスの香りが鼻に抜けます。
副菜をはさみつつ、「辛うま」を楽しむのがポイント。

チキンココナッツカレーは一転して甘口。
ココナッツの食感がしっかり残っていて、どんどんごはんが進みます。
ちなみにお米は、インドの長粒米「バスマティライス」と「あきたこまち」のブレンド。量も選べますよ。

そして、皆さん気になっているご飯の上に添えられた何か。
正体は「パパド」という豆を原料にした、インドの薄焼きせんべいのようなもの。

スパイスエッグは絶妙な半熟で、これまた最高に美味しかったです。

 

珍しいものだらけのクラフトビール

●Passific brewing quotidian 1,100円(税込)
●ひみつビール lion sour 1,400円(税込)
●RESPECT N 1,200円(税込)

クラフトビールをお土産に購入。
「RESPECT N」はブルーベリーとブラックベリーがベースで、果実の酸味が効いた味わい。
ビールと酎ハイの中間のような、不思議で楽しいお酒です。

「ひみつビール」は緑茶・ゆず・ひみつ・愛が含まれているそう。
このユーモアが溢れる感じがいいですね〜。
味はゆずが強めに感じられます。

「Passific brewing quotidian」は白ぶどう・レモンが香るビールです。
ひみつビールよりもしっかりと麦芽を感じられます。

どのビールも個性が光っていて、ちょっとした非日常を味わえました。

 

青春時代をいつまでも忘れない

「スパイススタンド青春.」さんは、2025年3月で創業2周年を迎えました。

店名の由来を尋ねると、「竪町ストリートは自分が青春を過ごした場所だから」という石川県出身のオーナーの思いと、「子ども心をいつまでも忘れないように」という願いが込められているとのこと。

「中・高生といえば竪町」石川県の人なら、ちょっと納得しちゃいますよね。

当初は「新しいことにチャレンジしたい」という想いで店長職を引き受けた得能さん。
働くうちにオーナーが守りたかった想いを、自分自身も守りたくなったと語ってくれました。

 

「金沢はアートの街」を身近に

「スパイススタンド青春.」さんが大切にしているのは、「地元の人が集まる場所を作ること」
金沢は“アートの街”といわれながらも、実際の暮らしではその空気感を感じにくいのが現実。
だからこそ、もっとアートを身近に感じられるようなお店を目指しているのだそうです。

実際に、2階はアートギャラリー「アドレセンス.」として作品展示が行われており、気に入ったものは購入も可能。
青春グッズの販売もあるので、気になる方はぜひスタッフさんに声をかけてみてください。

クラフトビールやラベルがかわいい日本酒に力を入れているのも、その一環。

見た目のデザインもアートのひとつと捉えているそう。
容器がかわいいだけでテンションが上がるのも、立派なアート体験ですよね。
公式Instagramでもお酒の入荷情報がのせられていますのでチェックしてみて下さい。

「ここでしか買えないものを用意して、帰ってくる場所としてお客さんを待っています」
という得能さんの言葉からは、オーナーの想いをしっかりと受け継ぐ決意が感じられました。

おいしいカレーに出会い、可愛いお酒にときめき、身近なアートを楽しむ。
「スパイススタンド青春.」さんは、そんな時間を用意していつでも待ってくれています。
青春時代をちょっぴり思い出しながら、竪町ストリートを歩いてみませんか?

INFORMATION

店名:

スパイススタンド青春.

住所:

石川県金沢市竪町99

電話番号:

076-204-6453

営業時間:

日〜木  12:00~22:00(L.O 21:30)
金土祝前 12:00~23:00(L.O 22:30)

定休日:

なし

一人当たりの予算:

¥1,000〜¥2,000

※記事内の情報は記事執筆時点のものです。正確な情報とは異なる可能性がございますので、最新の情報は直接店舗にお問い合わせください。

WRITTEN BY
おけさく

おけさく

ライター

金沢に住み始めて1年。イラストを描くことが好きで、グッズ制作にも取り組んでいます。やると決めると気づけば全力になっていて、成功を目指して一所懸命取り組みます。読者の皆さんだけでなく、他のライターの皆さんや編集長とも協力して、カナミー金沢を一緒に盛り上げていきたいです!