金沢生まれの自費出版 写真集『たたずまず』〜カナミー文庫 vol.3

金沢生まれの自費出版 写真集『たたずまず』〜カナミー文庫 vol.3

カナミー文庫

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カナミー金沢編集部
カナミー金沢編集部
  1. 金沢生まれの自費出版 写真集『たたずまず』〜カナミー文庫 vol.3
    #3

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    金沢生まれの自費出版 写真集『たたずまず』〜カナミー文庫 vol.3

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スマホで簡単に写真が撮れる現代。インターネットやSNSには、数えきれないほどの写真が日々投稿されています。
そんな中、本として手に取る写真集は、どこかホッとするもの。

今回ご紹介するのは、個性的なタイトルが印象的な写真集『たたずまず』です。

何をしても自由!自分の思い通りに作れる楽しさ♪ 遊び心が満載の写真集

たたずんでいない、写真たち

自費出版『たたずまず』表紙

『たたずまず』は、A5サイズの小さくてかわいい写真集です。

タイトルから興味をひかれる不思議な言葉。
「佇んでいない」という意味が込められているそうです。

さてページを開くと、本当に、今にも動き出しそうな、日常の瞬間を切り取った写真が並びます。

蜘蛛の巣にきらめく水滴、夜道を歩く女性の後ろ姿、子どもの笑顔、四季折々の一瞬の風景…。

中には、これなんだろう?とよくよく見てから、ああそうか!と気づくような写真もあり、眺めていて飽きることはありません。

自費出版『たたずまず』本文の写真

この切り取られた一瞬から、その前後のストーリーについていろいろと想像を膨らませるのも楽しいひととき。

サイズは小さいながらも写真の1枚1枚に大きな広がりを感じる写真集です。

 

何度でも見返してもらえるように

この写真集『たたずまず』の著者は、Web関連のお仕事をされている一神さん。
仕事のかたわら、趣味のカメラや写真についての情報を、動画やSNSで幅広く発信しておられます。

また、金沢の坂道マニアという一面もお持ちで、Webサイト「金沢の坂道」を運営し、数々のメディア出演歴もおありだそう。

 

写真集『たたずまず』の制作にあたっては、長い年月にわたって何度でも見返してもらえるよう、写真の選定や配置にこだわったという一神さん。

「初めて手に取ったとき、そして5年後、10年後に見返したときにどのように感じてもらえるかを想像しながら編んでいく作業は、とても大変でしたが、その分大きな充実感が残っています」と語ってくださいました。

写真集『たたずまず』を手にする一神さん

写真集を購入した方々からは、温かい感想を数多くいただいているそうです。
Xの「#たたずまず」で皆さんの感想を見ることができますよ。

 

小さいながらも工夫がいっぱい

この『たたずまず』は、よくある一般的な写真集とはひと味もふた味も違います。

ページをめくる前からわくわくするような表紙。

自費出版『たたずまず』カバー、表紙、見返し

質感のあるカバーには丸い穴があいています。その下に見えるのはなんだろう…? 興味をひかれますよね。

自費出版『たたずまず』表紙の写真

カバーを外してみると、写真の全体像を見ることができます。

そして、次のピンク色もかわいくて気になりますね。

自費出版『たたずまず』見返し、とびら

表紙と本文の間のこの紙は「見返し」と呼ばれます。通常の自費出版だと、見返しはシンプルな色にすることが多いのですが、この『たたずまず』の見返しは、鮮やかな蛍光ピンク! これも楽しいポイントです。とても個性的で、躍動感を感じますね。

本文の紙は、写真集でよく使われるコート紙(光沢のある紙)ではなく、一般的な読み物に使われる書籍用紙。
気軽に楽しめる優しい手触りで、写真の雰囲気ともよく合っている気がします。

 

原稿作りから紙選びまで、作る過程も全部楽しい

この写真集の制作に、私も少し関わらせていただきました。

自費出版『たたずまず』制作風景

タイトルを聞いた時から、面白そう!とわくわく。
一神さんが選ぶ紙の組み合わせで、どんな仕上がりになるんだろう?とさらにわくわく。
完成がとても楽しみでした。

印象的だったのは、表現へのこだわり。
データで見るのと、実際に紙に印刷するのとでは、色味や細部のニュアンスが異なることがあります。印刷見本を丁寧に確認される一神さんの姿に、ものづくりへの熱意を感じました。

 

写真集『たたずまず』購入はこちらから

自費出版『たたずまず』表紙

一神さんの写真集『たたずまず』は、以下のサイトで購入することができます。

写真集の紹介動画もありますので、ぜひご覧ください。

 

自費出版は、作る過程も全部含めて楽しいもの。
簡単にできるネット印刷のサービスも多くありますが、栄光書房では対面で一緒に本を作り上げていくことを大切にしています。

たくさんある紙の見本の中から、いろいろな色を合わせてみたり、手触りを確かめたり。
実際の印刷見本をチェックして、気になるところを調整することもできます。

仕上がった本を手にして喜ばれる著者の方の笑顔を見るのが、私たちの何よりの喜びです。

「こんな本、つくってみたいな」と思ったら、どうぞお気軽にご相談ください。
あなたの “作りたい” を、私たちが全力でサポートします!

INFORMATION

店名:

栄光書房(株式会社栄光プリント)

住所:

石川県金沢市神宮寺3-4-17

電話番号:

076-251-3076

営業時間:

9:00〜17:00

定休日:

土曜日・日曜日・祝日

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