松村|イタリア人もびっくりのネオ和菓子&大切に守り続ける伝統の味!「御菓子司 つば屋(おかしつかさ つばや)」
金沢は、古都の文化が息づく「日本三大菓子処」のひとつ。
そんな金沢で次々と新しいお菓子を生み出している注目の老舗和菓子店が「御菓子司つば屋(おかしつかさ つばや)」さんです。
創業当時から愛される「酒まんじゅう」から、イタリアンドルチェの概念を覆す「和リトッツォ」や「ティラミスわらび餅」まで。
伝統の味と驚きのアイデアが共存する、「つば屋」さんの魅力に迫ります。
目次
驚きの発想で次々と新しいお菓子を生み出す注目の老舗「御菓子司 つば屋(おかしつかさ つばや)」
金石街道沿いの和菓子屋さん
金石街道沿いにある和菓子「御菓子司 つば屋」さん。
北鉄バス「畝田」バス停から徒歩1分です。
駐車場は、お店の前に2台、向かって左横にも2台分あります。
歴史を感じる看板。老舗感がありますね。
左側に「入口」と書いてあるので、そちらから入ります。
まず目に入るのは色とりどりのフルーツ大福と、新感覚の和菓子たち。
見た目がとにかくかわいい♪
そして右手にはずらりと伝統の和菓子が並びます。
奥の冷凍庫には、カラフルな葛(くず)アイスバーが。夏限定かと思いきや、通年で販売されているそうです。アイス大好き石川県民にはうれしい♪
イタリア人もびっくり!和リトッツォ
「つば屋」さんといえば、インパクトのあるビジュアルが楽しい「和リトッツォ」。
ふっくらと焼き上げられたどら焼きの皮に、真っ白な豆乳クリームがたっぷり入っており、中には自家製のあんこも隠れています。これはイタリア人もびっくりですね!
●左:和リトッツォ・抹茶大納言 422円(税込)
●右:和リトッツォ・ハニー&ソルト 486円(税込)
左の「抹茶大納言」は、大粒の大納言小豆の甘納豆と抹茶あんのトッピング。
抹茶の奥深さと、大納言の上品な甘さが豆乳クリームと絶妙に調和します。
右の「ハニー&ソルト」は、能登の塩で炒ったくるみがたっぷり。
そこに、「やまぎし養蜂場」さんの「金澤はちみつ(さくら)」をたっぷりかけていただきます。
20種類以上も試してこれに行き着いたという “桜の花” のはちみつは、華やかで品のある味わい。
クリーミーな甘さ、はちみつの風味、くるみの食感と香ばしさのハーモニーがたまりません。

●左:和リトッツォ・能登栗 519円(税込)
●右:和リトッツォ・シャインマスカット 486円(税込)
今だけの季節感を楽しむ、秋の和リトッツォです。
左の「能登栗」は、大きな栗の渋皮煮にモンブラン餡のトッピング。
栗のホクホクとした食感に、モンブラン餡の豊かな風味が重なる、秋の贅沢な味わいです。
右の「シャインマスカット」は、大粒のフレッシュなシャインマスカットがとってもジューシー。
その爽やかさを、豆乳クリームが優しく引き立てます。
「和リトッツォ」のこの豆乳クリームは、見た目のボリューム感からは想像できないほど軽やかで、あっさりした優しい味わい。
しかも、生クリームよりもはるかに低カロリーというのもうれしいポイントですね。
イタリア人もびっくり、Part2! とろ~りティラミスわらび餅
●左:有機きなこのティラミスわらび餅 389円(税込)
●右:とろ~りティラミスわらび餅 389円(税込)
愛称は「ティラびもち」。
ひとくち食べてとろけました。ボーノ!
マスカルポーネの風味をほのかに感じるプルプルのわらび餅に、ココアパウダー、エスプレッソのしみこんだカステラと粒あんが素晴らしいバランス!
左が、ココアパウダーの代わりにきなこを使った新作。
こちらはきなこの香ばしい風味で、より和のテイストを感じさせます。
ティラミスとわらび餅のいいとこ取りで、ティラミス好きな人にもぜひ食べてほしい!
これはおすすめです♪
1番のおすすめ商品は酒まんじゅう!
新感覚の和菓子を多く作っておられる「つば屋」さんですが、1番のおすすめを聞くと「酒まんじゅう」だそう。老舗の信念を感じます。
●酒まんじゅう 1個 206円(税込)
金沢の夏の風物詩「氷室まんじゅう」として、氷室の時期には何と3万個も売れるという、大人気商品です。
「ふわふわ」と「もちもち」を両立させるのは実はとても難しいらしいのですが、「つば屋」さんの酒まんじゅうはこの2つを見事に実現しています。
その秘密は、薄力粉、中力粉、強力粉と3種類の小麦粉、もち米、そして酒種。
パンの製法を活かして作る生地は、甘さはなく、その代わりに中のあんこはしっかりパンチを効かせた味になっているそうです。
ふわふわの生地とあんこの甘さのバランスが絶妙!
シンプルながらも満足感が高い和菓子です。
「つば屋」の要は、和菓子屋さんではなく「お菓子屋さん」であること
「つば屋」さんの店主は3代目の中田さん。
戦後間もない時期にパンやお菓子のお店として祖父が創業し、兄弟で和菓子とパンのお店に分かれたそうです。その和菓子のお店がこちらの「つば屋」さん。
そしてパンのお店は、なんと近くにある人気店「パン工房 バビロン」さんなのだとか!
これは驚きのエピソードですね。
店名の由来は、創業当時に作っていた金つばから。
金つば屋さんと呼ばれていたことからそのまま「つば屋」になったそうです。
祖父の代からの伝統的な和菓子の味を大切に守りながら、次々と新しいお菓子を生み出す3代目の中田さん。
伝統も大切だけど、もっと面白くしたい。
東京で修行をしていた頃の刺激や日々の情報収集の積み重ねの中で、ビビッときたもの、自分が食べたいと思ったものを形にしているそうです。
そんな中田さんが大切にしているのは「和菓子屋さんではなく、『お菓子屋さん』に」という言葉。
和菓子だけ、伝統だけにこだわるのではなく、新しいものをどんどん取り入れて、みんなが喜ぶお菓子屋さんを目指しています。
実際に、和リトッツォを買いにきた若いお客さんが伝統的な和菓子を一緒に購入したり、いつも和菓子を買う年配の人が和リトッツォを食べて「おいしいね」と言ってくれたりするそうです。

これからも中田さんの発想と挑戦からどんな新しいお菓子が生み出されるのか、目が離せませんね!
最新情報は公式インスタグラムからもチェックできますよ。
INFORMATION
店名:
御菓子司 つば屋
住所:
石川県金沢市松村5丁目1番地
(駐車場4台)
電話番号:
076-268-2718
営業時間:
8:30〜18:00
水曜日は12:00まで
定休日:
木曜日
一人当たりの予算:
〜¥1,000
※記事内の情報は記事執筆時点のものです。正確な情報とは異なる可能性がございますので、最新の情報は直接店舗にお問い合わせください。







