観音堂町|国境を越えたオーストラリアのエスプレッソとスイーツ「UNBORDER coffee and baked goods.(アンボーダー)」

観音堂町|国境を越えたオーストラリアのエスプレッソとスイーツ「UNBORDER coffee and baked goods.(アンボーダー)」

金沢市観音堂町。石川テレビの近く、大徳中学校の斜め向かいに、オーストラリアのコーヒー文化を伝えるカフェ「UNBORDER」さんがあります。
パティシエから転身した店主がオーストラリアで修業して出会ったエスプレッソと伝統スイーツを提供。国境を越えた味わいを紹介します!

国境を越えて出会う、あたたかなオーストラリアの時間。「UNBORDER(アンボーダー)」

通りに面した大きな窓が印象的な、モダンな外観

石川テレビさんの近く、金沢市立大徳中学校の斜め向かいに位置する「UNBORDER(アンボーダー)」さん。

通りに面した大きなフィックス窓には「UNBORDER coffee and baked goods.」とスタイリッシュに描かれ、木の腰壁があたたかみを演出しています。

窓のすぐ内側にはエスプレッソマシンやカップ、テイクアウト用の陳列棚が見え、外からも中の様子がよく分かる造りです。

ガラス張りの入り口からは店内の明るい雰囲気が伝わってきて、初めてでも入りやすいのが魅力。

※営業時間は日によって異なりますので、Instagramにてご確認ください。

駐車場はお隣のタバコ屋さん裏にあります。

手前から3台分が利用できます。

 

大きなエスプレッソマシンと彩り豊かなスイーツが迎える店内

店内に入るとまず目を惹くのが、窓際で圧倒的な存在感を放つ大きなエスプレッソマシン。

そして左手のショーケースには、オーストラリアの伝統的スイーツや旬のフルーツを使った焼き菓子がずらりと並びます。

「いちじくとプラムジャムヴィクトリアケーキ」や「レモンサワークリームベイクドケーキ」など人気の品は、早い時間に売り切れてしまうこともあるそう。

右手にはたくさんの種類の焼き菓子やオリジナルグッズが並んでいます。

オーストラリアのコーヒー文化をベースにした多彩なドリンクメニューも。
イートインはもちろん、テイクアウトも可能です。


テーブルは5卓(合計9席)あり、ホッとひと息つける空間です。

 

本場オーストラリアの味!酸味と香りがたまらないこだわりのコーヒーとスイーツ


今回はイートインで「キャロットケーキ」と「フラットホワイト」、テイクアウトで「ラミントン」と「ロングブラック」をいただきました。
どれもオーストラリアの伝統的なコーヒーとスイーツです。

 

●キャロットケーキ 630円(税込)

ホロッとした生地にニンジンの香りとシナモンがほんのり香り、絶妙な甘さ。

生クリーム、サワークリーム、クリームチーズなどを合わせたコクのあるクリームとの相性が抜群で、しっとりクリーミーな味わいがたまりません。

 

●フラットホワイト 560円(税込)

非常にクリーミーな泡で、酸味が少なく飲みやすい1杯。
「泡が消えちゃうかも」と言われたものの、飲み終わるまで美しいラテアートがしっかりと残っていました。

 

●ラミントン 600円(税込)
キューブ型のスポンジをチョコレートソースでコーティングし、ココナッツをまぶしたオーストラリアの伝統菓子。
中にサンドされたラズベリージャムが良いアクセントとなり、チョコとココナッツの風味が贅沢な気分にしてくれます。

 

●ロングブラック 510円(税込)

カップを近づけた瞬間にフルーティーな香りが広がります。
お湯を先に入れてからコーヒーを注ぐことで香りを閉じ込めており、最後まで熱々のまま楽しめます。
ココナッツを思わせるコクと爽やかな酸味、そして心地よい苦みのバランスが素晴らしい1杯です。

以前「シングルショット」もいただいたことがありますが、酸味とコクがダイレクトに感じられる味わいで、こちらも私の好みでした。

 

パティシエからオーストラリア修業へ。「UNBORDER」に込められた、国境を越えた想い

店主の高山さんにお話をうかがいました。

─ 店名の「UNBORDER」の由来を教えてください。

「UN」は否定で、「BORDER」は国境。
国境、性別、年齢、育ちなどの境界線をなくしたいという思いから名付けました。
ワーキング・ホリデーでオーストラリアに滞在中、コロナ禍で親を呼べなかった悔しさから「親が現地に行かなくても感じられる場所を作りたい」と思ったこと、そして現地で移民の方々が国境に関係なくあたたかく助けてくれた経験に感動したことが原点になっています。

─ なぜオーストラリアで修業しようと思われたのですか?

もともとパティシエを目指し、高校卒業後に「LE MUSEE DE H(ル ミュゼ ドゥ アッシュ)」さんで4〜5年間修業しました。
その後「自分が作ったお菓子を直接お客様に届けたい」という思いや、カフェマシンを使う機会が増え、コーヒーにも深く興味を持つようになり「PIT21CAFE(ピット21カフェ)」さんへ転職したんです。
そこでオーストラリアのワーキングホリデーの話を聞いたことがきっかけで海外への関心が高まり、フィリピンでの語学留学を経てオーストラリアへ渡り、本場のカフェ文化を学びました。

 

─ コーヒー豆へのこだわりは?

金沢市の東山にある「Nonstop Coffee Stand & Roastery(ノンストップコーヒースタンドアンドロースタリー)」さんの豆を使用しています。
オーナーはオーストラリアでワーキングホリデーを経験された方。
現地で触れたオーストラリアのコーヒー文化に魅せられて開業されたそうです。
日本では深煎り(苦み系)のコーヒーが主流ですが、現地では浅煎りで酸味が効いたフルーティーな味わいが主流です。
きっとこのお店なら「オーストラリアで親しんだあの味を表現してもらえる」という思いから、自分が現地で好きだった豆を持ち込み、オーナーに再現してもらいました。

 

─ オーストラリア独特のコーヒー文化、エスプレッソは大きく分けて「ブラック」と、ミルク入りの「ホワイト」があり、その中にもいろいろな種類がありますよね。
「シングル」「ダブル」「ロングブラック」「フラットホワイト」といったメニューの違いを教えてください。

まずブラックの「シングル」と「ダブル」は、中身のコーヒー自体は同じですが量が異なります。
フィルターホルダーにコーヒーの粉をセットして抽出する際、ノズルが二股に分かれており、シングルなら1個のノズルから、ダブルなら2個のノズルから抽出されます。
次に「ロングブラック」は、日本でもなじみのある「アメリカーノ」とベースはほぼ一緒ですが、カップに注ぐ手順が異なります。
アメリカーノはエスプレッソにあとからお湯を注ぎますが、ロングブラックはお湯を先に入れてからエスプレッソを注ぎます。
先にお湯を入れることで、コーヒーの表面の油膜(クレマ)を壊さずに香りを閉じ込めることができるんです。
実際に飲み比べてみるとわかりますが、アメリカーノよりも香りがグッと引き立ちますよ。

 

そして「フラットホワイト」は、カプチーノやカフェラテと同様に、エスプレッソにミルクを合わせたものです。
違いは、使っているエスプレッソのショット数とスチームミルクの泡の量ですね。
フラットホワイトはシングルショットを使い、スチームの泡の厚みはあえて少なめの約0.5センチメートルに抑えています。
その代わりミルクを多めに配合しているので、よりミルキーでコクのある味わいになるのが特徴です。
ちなみに、カプチーノの泡は約1.5センチメートルでシングルショット、モカとラテは約1センチメートルで、どちらもダブルショットを使っています。

─ お店のおすすめや人気メニュー、そしてコーヒーとのペアリングについて教えてください。

やはりおすすめや人気の定番は、オーストラリアの伝統的なお菓子である「ラミントン」や「キャロットケーキ」ですね。


ペアリングでは「キャロットケーキ」と「ロングブラック」、「ラミントン」と「カフェラテ」を合わせるのがおすすめ。

また、シーズンごとの限定ケーキ(夏は桃、秋はいちじくなど)や、本場の濃厚な味わいを再現した「チーズトースティ」もおすすめです。

─ お店で大切にしていることはありますか?

オーストラリアのカフェに行くと、店員さんが「いらっしゃいませ」ではなく、友達に話しかけるように気軽に「Hi!」と声をかけてくれます。
だからこのお店でも、朝なら「おはようございます」、昼なら「こんにちは」と自然な挨拶で声をかけるようにしています。

また、お客様がカウンターの私と気軽に話せるよう、座席は対面式にしています。

お話を聞いている間も、次々と訪れるお客様に笑顔で声をかけながら、手際よくコーヒーや焼き菓子を作り続ける高山さんの姿からは、あたたかい活気があふれていました。

 

売り切れ必至の人気店「UNBORDER」で本場オーストラリアの味と笑顔に触れる

有名店でのパティシエ経験を経て、オーストラリアで本場のカフェ文化を学んできた高山さん。
現地のお菓子はそのままでは日本人には甘すぎるものも多く、試行錯誤を重ねて日本人の口に合うよう丁寧にアレンジしていると語ります。

ボーダーをなくしたあたたかい空気が流れる店内には、こだわりのコーヒーやスイーツを求める人やカウンター越しに会話を楽しむお客様の姿が絶えません。
オーストラリアで触れた文化やぬくもりを、この金沢の地でもっと広めたい―。
そんな想いから始まったこのお店は、今では多くの人に愛されています。

1歩足を踏み入れれば、そこにはシドニーやメルボルンの一角に迷い込んだかのような心地よい時間が流れています。
あなたもぜひ、こだわりの1杯とあたたかな笑顔に出会いに、足を運んでみてはいかがでしょうか。

INFORMATION

店名:

UNBORDER coffee and baked goods.(アンボーダー)

住所:

石川県金沢市観音堂町チ8−1
(駐車場3台)

営業時間:

Instagramにてご確認ください

定休日:

不定休(Instagramにてご確認ください)

一人当たりの予算:

~¥2,000

※記事内の情報は記事執筆時点のものです。正確な情報とは異なる可能性がございますので、最新の情報は直接店舗にお問い合わせください。

 

「Nonstop Coffee Stand & Roastery(ノンストップコーヒースタンドアンドロースタリー)」さんについて、こちらの記事で詳しくご紹介しています♪

 

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WRITTEN BY
みさき

みさき

ライター

はじめまして、みさきです。 金沢生まれ、金沢育ちで、現在は家事・育児に奮闘しながらフリーライターとして活動しています。 長年親しんできた金沢の街の移り変わりを眺める中で、新しく生まれるお店、そして長く愛され続けてきたお店それぞれに、その場所ならではの魅力があると感じてきました。 実際に足を運び、味わい、お店の方の想いや空気感も大切にしながら、 「行ってみたくなる」「応援したくなる」そんなお店との出会いをお届けできたらと思っています。