
牧場がまさかの遊べるスポットだなんて…!
想像以上に楽しくて、あたたかく、のどかな時間。
広大な土地で可愛い動物たちとのふれあいも満喫できて、疲れたら広いサンルームでソフトクリームを食べながらのんびり。
そんな自由な過ごし方ができる「ホリ牧場/夢ミルク館」さんをご紹介します。
目次
広大な土地で自然・動物と触れ合う。「ホリ牧場」の牛の飼育の秘密も徹底解明!
ディズニーランドより広い河北潟の「ホリ牧場」
金沢駅から車で約25分。河北潟の広大な土地にあるのが「ホリ牧場」さんです。
そのすぐ近くに佇むのが「夢ミルク館」さん。
駐車場は「夢ミルク館」さんの前の砂利スペースを中心に、パンフレットによると100台以上停められるそうです。
この牧場、なんと57ha(ヘクタール)!
東京ディズニーランド(51ha)よりも広い土地なんです。
約600頭の牛がのびのびと過ごし、十分な牧草を食べられる環境が整っています。
「夢ミルク館」で味わう新鮮な牧場ソフト
「夢ミルク館」さんは、どこかあたたかくてホッとする雰囲気。
席数も多く、牧場で遊んだあとの休憩にもぴったりです。
自由に出入りできる扉がいくつもあって、開放感というよりもはや開放です。
子どもたちものびのび遊びながら過ごせそうな空間。
ソフトクリームの種類も豊富です。
●ミルクソフト Mサイズ 440円(税込)
●ヨーグルトソフト ブルーベリーソースがけ Mサイズ 640円(税込)
私は心に決めていた「ミルクソフト」を注文。
搾りたてのミルクをたっぷり使ったソフトクリームは、牛乳のコクがしっかり感じられて自然な甘さが引き立ちます。濃厚なのにくどくなく、あっという間に完食。
ただ、かなり溶けやすいのでスピード勝負!
調べてみると、本物の牛乳と生クリームをたっぷり使うほど溶けやすくなるんだそうです。
形を保つための安定剤を使わず、乳脂肪分が高いため、溶けやすさ=おいしさと安心・安全の証でもあるんですね。
実際に添加物は一切使用していないそうです。
ヨーグルトソフトは爽やかで後味すっきり。
牛乳の風味が苦手な方でも食べやすいと思います。
そして手作りのブルーベリーソースが驚くほど美味!
大粒のブルーベリーがごろごろ入っていて、甘すぎず上品な味わいです。
牧場ののどかな風景を眺めながら食べるソフトクリームは格別。
自然と「牛さんありがとう」という気持ちになります。
「夢ミルク館」さんではソフトのほかにも、ホリ乳業の牛乳やプリン、A2ミルクのミルクジャムなどを販売。
平日限定の「モーちゃん焼き」も要チェックです。
可愛すぎる動物たちと存分にふれあう
牧草地でのんびり過ごす牛たちは眺めるだけですが、うさぎ・ヤギ・馬とはふれあえます。
「夢ミルク館」さんで1袋100円のにんじんを買って、さっそく後ろの広場へGO!
まずはうさぎ。3つの小屋に分かれていて、思っていた以上の数!ざっと30羽ほどでしょうか。
にんじん片手に入ると、ぴょんぴょんと寄ってきて手からむしゃむしゃ…。
一瞬で人気者になれます。
人気なのはにんじんだろ、というツッコミはさておき。
人懐っこくてふわふわで、かわいすぎて昇天。
長いにんじんは落としちゃう子がいるので、小さくちぎるか、もっててあげるのがおすすめです。
次は馬のトム。きゅるんとした瞳がたまりません。
にんじんを近づけると一気に覇気が…!
覇気使いではありますが小ぶりで穏やかなので、小さなお子さんでも安心してあげられます。
最後はヤギのあじ&ちび、ふきちゃん、もみちゃん。
この日はもみちゃんが外にいて、こんにちわ〜とあいさつすると、てくてくと近づいてきてくれました。
しばらくすると丘の上へ。明日を見ていますね…。
ほんと、動物っておもしろいですよね。
ふれあい以外にも、丸太の一本橋やなかよしの鐘、竹馬、竹ぽっくり、とうもろこし迷路など無料で楽しめる遊びがたくさん!
とうもろこし迷路は7月末〜9月半ばが見頃で、ゴールまで約20分もかかるそう。しかも牧場長がひとりで作っているとか。すごすぎます!
100円のにんじんだけでこんなに遊び尽くせるなんて、驚きです。
思い出づくりのお手伝いをしてくれる「夢ミルク館」
「夢ミルク館」さんのコンセプトは「思い出づくりのお手伝い」。
牧場が河北潟へ入植してから、ホリ乳業とホリ牧場の社長が「みんなが親しめる場所を」と始めたのが「夢ミルク館」です。
長い年月の中で、子どもだったお客さんが大人になって自分の子を連れてくることもあるそう。
まさに“想い出の場所”として地域に根付いていますね。
「夢ミルク館」さんは季節によって営業日や営業時間が異なるので、気になる方は公式Instagramでチェックしてみてください。
「ホリ牧場」の本拠地へ!牛舎を見学
次はいよいよ牛舎のある牧場エリアへ。
季節や時間によっては、外でのんびり歩く牛に出会えることもあります。
牛も人間と同じく暑さが苦手のようで、夏は朝や夕方、春秋は日中に外に出ることが多いそうです。
ホリ牧場は1932年創業。1982年に河北潟干拓地へ入植し、現在はホリ乳業と強く連携。
牧場で搾られた生乳はすべてホリ乳業で牛乳やヨーグルトに加工されています。
今回はホリ牧場、専務取締役の堀牧人さんにお話を伺いました。
おもしろい牛の飼育のお話

今回は特別に牛舎の中を見学させてもらいました
① 牛舎で育てるのは、みんなが安心して暮らすため
のんびりして見える牛たちにも、実はそれぞれ性格があります。
ちょっぴり強気な牛もいれば、おっとりした牛もいます。
群れの中では自然と関係ができ、時には遠慮してエサを譲ってしまう牛もいます。
ホリ牧場では、そんな牛たちがみんな安心して過ごせるよう、牛舎で育てています。
牛舎での暮らしは、どの牛にも平等にエサと水が行き渡り、落ち着いて休める環境を保つことができます。
牛がリラックスして過ごすこと――それが、ホリ牧場が大切にしている“やさしい飼い方”です。
② 地産地消のエコご飯
牛のごはんには、三吉もやしのもやし粕、やちや酒造の梅酒粕、加賀タンパクのおからなど、地元企業の副産物を活用。
本来は廃棄されるものを再利用し、石川県立大学との共同研究でもメタン排出を減らす効果が確認されています。牛も地球も地域もハッピーな仕組みです。
③ 牛舎内でも気遣い必須
若い牛がマダム牛に挟まれると元気がなくなることも…。
まるで嫁姑問題みたいですね(笑)。
いじめといい嫁姑問題といい、牛も人と同じように繊細な生き物なんだと実感します。
A2乳牛を育てる「ホリ牧場」
ホリ牧場では「A2乳牛」を飼育しています。
A2牛乳はお腹がゴロゴロしにくく、牛乳が苦手な方にもやさしい牛乳。
このA2牛乳、日本A2ミルク協会の認証を取得して製造・販売している企業は日本でたった2社。その1つがホリ乳業なんです。
認証A2ミルクは、製造ラインを通常の牛乳と完全に分けなければならず、非常に手間とコストがかかるため、日本でつくられている牛乳のうち、わずか0.02%しかないとても貴重な牛乳です。
それでも本物の安心と品質を届けようとする姿勢がすばらしいです。
環境にも人にもやさしい牧場経営
ホリ牧場は「牛のニーズ、人のニーズに応える企業」を目指しています。
牛にはストレスのない環境を、人には喜ばれる製品や関係づくりを。
その姿勢を“第三者の認定”で証明しているのも特徴です。
無農薬で環境負荷の少ない牧草を生産し、「みどり認定・エコ農業者認定」を取得。
さらに、安心・安全な生産体制を示す「JGAP認証」も受けています。
牛のふんは堆肥として再利用し、牧草を育てる肥料にも。
まさに循環型で、地球にも人にもやさしい牧場です。
地球に優しく、地域に寄り添う「ホリ牧場」さんと「夢ミルク館」さん。
体験した時間は、きっと一生の思い出になるはず。
のどかな自然とかわいい動物たちに癒されに、ぜひ訪れてみてください。
INFORMATION
店名:
夢ミルク館(ホリ牧場)
住所:
石川県河北郡内灘町湖西243
(駐車場100台以上)
電話番号:
076-255-1369
営業時間:
3月~10月 10:00~17:00
2月・11月 10:00~16:00
定休日:
2月~6月・9月~11月は木曜日
7月・8月は無休
12月・1月は冬季休業
詳しくはInstagramでご確認ください
一人当たりの予算:
〜¥1,000
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