乙丸町|日本でここだけの豆、スパイスカレー、本物のアート、個性的な席が揃う倉庫カフェ「fArment Cafe(ファーメントカフェ)」
見た目は完全に倉庫。でも扉を開けた瞬間、そこには海外の街に迷い込んだような開放的な空間が広がっていました。金沢市乙丸町にある「fArment Cafe」さんは、日本でここだけしか飲めない「AKIRA」というコーヒー豆を扱うお店です。店長がインドネシアの農園主と直接つながり、名付けたこの豆。白い倉庫の先には、どんなコーヒー体験が待っているのでしょうか。
目次
倉庫を改装した開放的な空間で、日本でここだけのコーヒー豆「AKIRA」を。年中無休、ペット可の心地よいカフェ「fArment Cafe(ファーメントカフェ)」
金沢市乙丸町、東インター大通り付近にある「fArment Cafe」さん。こちらには何度か足を運んでいますが、訪れるたびに新しい発見があるお店です。
よくカフェの写真をInstagramに投稿している知り合いに連れられて初めて訪れて以来、すっかりお気に入りの場所になりました。こちらの看板では火曜日が定休日と書かれていますが、お店に確認すると年中無休で営業しているそうです。

こちらのお店、ランチタイムは特に人気で、表の駐車場5台はすぐに満車になってしまいます。実は初めて訪れた時、表の駐車場が満車で、どうしようかと困った経験があります。せっかく来たのに停められないと諦めかけましたが、入口の脇に案内板があることに気づきました。

実は裏に8台分の駐車場があるんですよね。
はじめての方も迷わない。知っていると安心な「裏の駐車場」への道のり
初めての方は少し迷うかもしれませんが、何度か通っている私からご案内します。店舗を通り過ぎて真っ直ぐ進みます。目印はファミリーマート。その手前でコの字を描くように2回右折すると、右手に砂利の駐車場が見えてきます。
最初は少し見つけにくいかもしれませんが、砂利に引かれたロープ(赤線で補足)で仕切られていて、左右にそれぞれ4台ずつ、合計8台停めることができます。今では裏の駐車場の存在を知っているので、表が満車でも焦らずに済みます。これからお越しの方も、ぜひ覚えておいてください。
無事に車を停めて、いよいよ店内へ向かいます。
外観は完全に倉庫!扉の先に広がる世界を想像して

改めて店の前に立ちます。何度来ても、この倉庫らしい外観には驚かされます。初めて訪れた時は「ここで合ってるのかな。カフェなのかな?」と少し不安になりましたが、今ではこのギャップが魅力のひとつだと感じています。
よく見てみると、面白い発見があります。
左側には、昔懐かしいようなデザインのイラストが並んでいます。
右側を見ると、外にこんな広い贅沢な席があります。初めて見た時は本当にびっくりしました。
扉を開けます。
何度来ても、この瞬間のワクワク感は変わりません。外観からは想像できないくらい広々とした空間が広がっています。
40席から選ぶ自分だけの特等席。遊び心あふれる家具と照明に癒やされて


天井が高くて開放感のある空間。倉庫のイメージから一気に海外の街に迷い込んだような感覚になります。訪れるたびに、この空間の心地よさを感じています。

壁には絵やアート作品が飾られています。店長・鈴木さんに伺ったところ、どれも共同開業者の方が趣味で集めた本物だそうです。何気ないところにすごいものが置いてある。これも、何度来ても飽きない理由のひとつです。
ペット連れでも大丈夫ですし、営業時間も年中無休で12:00〜22:00なので、仕事終わりにでも気軽に寄れます。席数は約40席ほどで広々としており、個性豊かな席たちがいたるところにあります。

テーブル、ソファ、椅子の種類がバラバラで、見ているだけで楽しいです。
リビングでくつろいでいるような気分になれる快適そうなソファ。

訪れるたびに、どこに座ろうか迷ってしまいます。
大人数でも楽しめるテーブル席もあります。ここだけで12人座れます。
個人的にお気に入りの席がこちら。青いキャラクターのようなこのクッションが本当に好きです。デザインが可愛いのはもちろん、背もたれが広々としているから身体全体が包み込まれる感じで、目を閉じて夢見心地を感じるくらいリラックスできます。

こちらの席は、眺めがとても良いです。
黒のソファに座ってみました。座るとかなり沈み込みます。PC作業ではブラウンの椅子に座って取り組むことが多いのですが、ブラックのソファもかなり落ち着きます。
また、「fArment Cafe」さんの照明は触ると明るさが変わるようになっていて、雰囲気が全然違ってきます。席により、2段階と3段階の明るさに変更できるようになっています。写真好きな方は、ここならば写真撮影にとことんこだわれるので、この照明は嬉しいのではないでしょうか。
明るめにするとこんな感じです。
少し暗めにすると、落ち着いた雰囲気になります。
5つの表情を持つ特別な豆。店主・鈴木さんの名前を冠した「AKIRA」と心満たされるスイーツ
まずはFOOD 左ページがコーヒー豆、右ページの上段がキーマカレー、中段がヴィーガンカレー、下段がセットで+330円でお得にドリンクが楽しめます!

キーマカレーはベーシックなスパイスキーマ、グリーンキーマ、レッドキーマと3種類選ぶことができます!

続いて、美味しそうなホットサンドとデザートたち。ここのお店で有名なのは究極のチーズケーキ。
最後にドリンクメニュー。左ページはスペシャルティコーヒー、右ページはアレンジドリンク。スペシャルティコーヒーで10種類、ラテだけでなんと23種類、両方ともラインナップが充実しているお店は珍しいですね。
夜カフェ向けのアルコールも充実しています。炭酸の強度が書かれていたり、味のコメントがあるとすごく選びやすいですよね。いつも車で行くため、飲む機会はなかなかないですが、良いですね。
メニューを眺めていると、どれも魅力的で迷ってしまいますね。
ある日のランチタイムには、スパイスカレーを注文しました。
●レッドキーマカレー 1,180円(税込)
トマトベースのレッドキーマカレーです。写真の赤いものはトマト。スパイスの香りが食欲をそそります。

ひとくち食べると、スパイスの複雑な味わいとトマトの酸味、そしてお肉の旨味が口いっぱいに広がります。辛すぎず、絶妙なバランスです。野菜の甘みも感じられて、お肉の旨味と見事に調和しています。
これは満足度が高いです。軽く食べられる上に、お腹もしっかり満たされました。
「fArment Cafe」さんでは、ヴィーガンの人が楽しめる野菜ベースのカレーと、お肉も楽しみたい人向けのお肉を加えたカレー、両方を用意しているそうです。どちらも楽しめるように配慮されているのが嬉しいですね。
また別の日に訪れた際には、スイーツを注文しました。
●抹茶テリーヌ&コーヒーセット 950円(税込)
抹茶テリーヌは、みっちりと凝縮した生地で、ずっしりと重みがあります。ひとくち食べると、思わず「おいしい」と声が出ました。
白餡のような甘さと抹茶のほろ苦さが絶妙なバランスです。テリーヌでありながら、和菓子のような食感を思わせる不思議な味わい。
ひとくちごとに抹茶の深い味わいを堪能できます。さっぱりとした生クリームとの相性も抜群。下層のクッキー生地はサクサクとした食感です。
セットのおまかせコーヒーは、甘さが効いており、苦味と酸味のバランスが良く飲みやすい味わい。テリーヌと合わせて楽しめました。
コーヒーを飲みながら、ふと気になりました。ここには「AKIRA」という豆がありますが、このようなコーヒー豆は他では聞いたことがありません。どんな豆なんだろう?
店長・鈴木さんにお話を伺いました。
「このコーヒー豆、『AKIRA』っていうんですけど、日本でうちでしか扱ってないんです」
ん?
日本でここだけなんですか?
「インドネシアのスマトラ半島、タゲンゴ村を訪れた際、農園主テェクさんと出会ったんです。『うちのコーヒー豆を取り扱ってみないか』って提案されて、実際に飲んでみると非常に美味しかったため、取引を開始しました」
インドネシアのタゲンゴ村。そこから、直接取引をして、この金沢の店に豆が届いているんですね。
「日本人との取引が初めてだったテェクさんから、コーヒー豆の名称を自由につけて良いと言われました。それで店名『FARMENT』と自分の名前『AKIRA』を組み合わせて、『AKIRA THE FARMENT』と命名したんです」
なるほど。店名と自分の名前を豆に刻む。それは特別なつながりですね。
「その後、日本で自分だけが取引している『AKIRA』の豆の美味しさをより活かすため、精製方法と焙煎度合いを変えた5種類を展開しています」
・AKIRA 01 Ferment 浅煎り
・AKIRA 02 Honey 浅煎り
・AKIRA 03 Washed 中煎り
・AKIRA 04 Semi-Washed 中煎り
・AKIRA 05 Nature 中深煎り
同じ豆で、5種類。それぞれの精製方法と焙煎度合いの違いにより、異なる味わいを楽しめるそうです。これは面白いですね。
詳しくは店長・鈴木さんのInstagramをご覧ください。
実は私、以前このお店で「ウガンダ ドンキー」というコーヒー豆を飲んだことがきっかけで、スペシャルティコーヒーに興味を持つようになりました。そして初めて『AKIRA THE FARMENT』を飲んだ時、その複雑な味わいに感動したんです。
帰りに「AKIRA」を購入することにしました。5種類もあると選ぶのが楽しいです。
私は天日乾燥させたナチュラル精製の豆が好きな傾向にあるので、今回は「AKIRA 05 Nature 中深煎り」にしました。
●AKIRA 05 Nature 中深煎り 100g 910円(税込)
家で淹れるのが楽しみです。
誰でも美味しく、自分らしく。多彩な家具に囲まれて過ごす自由な時間
鈴木さんが焙煎する時に大切にしているのは、「難しいことを考えずに、沸騰したお湯をそれぞれ好きな抽出スタイルで淹れても美味しく飲める味を再現すること」だそうです。
誰でも簡単に美味しく淹れられる。それが鈴木さんのこだわりなんですね。
「移動販売や間借り営業をしていたんですけど、自分の焙煎機を置く場所を確保したいと考えていました。そんな時、共同開業者の方から誘われて、『fArment Cafe』の開業に至りました」
移動販売から、この広い倉庫リノベーション空間へ。すごいですね。
店名についても聞いてみました。
「店名は、発酵を意味する『ferment』と農業を意味する『farm』を掛け合わせたものです。共同開業者の方と一緒に、ブルックリンのガレージを改装したカフェからインスピレーションを得て作り上げました。」
確かに、倉庫を改装したこの空間は、ブルックリンのガレージカフェを思わせます。
ドリンクを担当する鈴木さんと、空間設計を担当する共同開業者の方の趣味やセンスが融合し、この唯一無二の空間が生まれたんですね。
「fArment Cafe」さんが大切にしているのは、「ゆっくりしてほしい」という想いです。
「くつろぎの場を提供することを大事にしています」と語る鈴木さん。
食事も様々なバックグラウンドの方々が楽しめるラインナップであり、また時間帯を気にせず、ペットを連れても気軽に来られる場所。多種多様な家具が配置され、席ごとに異なる雰囲気を楽しめる空間。共同開業者の方の趣味で集められた本物の絵画やアート作品。
何気ないところにすごいものが置いてあると気づいた時の驚きも、この空間の魅力のひとつです。
最後に、今後やりたいことを聞いてみました。
「個人的な目標として、五大大陸、地中海、三大海洋を制覇して、世界を回っていきたいです」と話してくれました。
世界各地で出会うコーヒーや文化が、いつかまたこの空間に新しい風を吹き込むのかもしれません。
倉庫の扉を開ければ、世界とつながる場所。金沢で出会う「AKIRA」という新しい体験
店を出る時、また倉庫の外観を見上げました。
外観は倉庫のまま。でも扉を開ければ、インドネシア・タゲンゴ村とのつながり、倉庫を改装した個性的な空間、そして「ゆっくりしてほしい」という想いが詰まっています。
「fArment Cafe」さんは、金沢でここだけのコーヒー体験を提供してくれるお店です。何度訪れても新しい発見があり、いつも心地よい時間を過ごせる場所。
今度はまた違う「AKIRA」を飲みに来よう。次は店内でAKIRAをじっくり味わいたいです。
購入したAKIRA 05 Natureの豆を手に、そんなことを考えながら車に乗り込みました。
INFORMATION
店名:
fArment Cafe
住所:
石川県金沢市乙丸町甲162
電話番号:
076-299-7238
営業時間:
12:00〜22:00
定休日:
なし
一人当たりの予算:
〜¥1,000
※記事内の情報は記事執筆時点のものです。正確な情報とは異なる可能性がございますので、最新の情報は直接店舗にお問い合わせください。







