
長町|金沢の町屋で土鍋ごはんと旬彩おかず。庭園を眺めながら心ほどけるひとときを。「町屋cafe くりの樹」
金沢市長町、武家屋敷跡のほど近く。
格子戸をくぐれば、金沢の雅を感じる町屋カフェ「町屋cafe くりの樹」が静かに迎えてくれます。
畳でくつろぎながら眺める手入れの行き届いた日本庭園、土鍋で炊き上げた能登産ミルキークイーン、フレンチ出身のシェフが真心こめて作る月替わりの彩り豊かなおかずたち——。
市中心部で、これだけのお庭と共に食事を楽しめる町屋はとても珍しく、観光客はもちろん地元の方からも愛される特別な場所です。
目次
日本庭園を眺めながら、町屋で味わう土鍋ごはんと金沢の四季の旬彩おかず「町屋cafe くりの樹」
この暖簾をくぐれば、金沢の雅とおいしい時間
金沢散策の途中に見つけた、ちょっと特別な「町屋cafe くりの樹」さん。
格子窓の向こうから、ふんわり漂うごはんの香りに思わず足が止まります。
香林坊からも歩いてすぐ、旅の途中でも立ち寄れる癒しスポットです。
店内は、木の梁や柱を活かした落ち着いた空間。
大きな窓からはやわらかな自然光が差し込み、ゆったりとした時間が流れます。
畳の香りと木のぬくもりに包まれた、落ち着きある町家カフェの店内。
ひときわ目を引く深いブルーの壁は、金沢ならではの「青壁」。茶の湯文化では“心を静める色”として愛されてきた、格式ある色合いです。
金沢の情緒がやわらかく漂う空間で、やさしい光に包まれながら過ごすひとときは、まるで特別なおもてなしを受けているよう。
ホテルで出会ったコンシェルジュとフレンチシェフのご夫婦が叶えた、夢の町家カフェ♡
まもなくオープン5年目を迎える「町屋cafe くりの樹」さん。
お店の空間やお料理も素敵ですが、何より心をつかまれたのは、笑顔がとっても優しいオーナー夫妻の物語です。
店内に入るとまず出迎えてくれるのが、おふたりの柔らかな笑顔とあたたかな声。
「この町家をカフェにする」という夢をずっと描き続けてきた元ホテルコンシェルジュと、そのホテルで腕を振るっていたフレンチシェフが出会い、恋に落ち、結婚。そして2人で念願のカフェをオープンしました。まさに運命の出会い♡
曾祖父が残した町家を、お母さまの夢でもあったカフェへとリノベーション。
まずは地元の方にお庭を眺めながらゆったり過ごしてもらい、ゆくゆくは外国の方にも金沢の魅力を伝えたい──そんな想いで、日々おもてなしを重ねています。
そして「ご飯をいっぱい食べてほしい」という気持ちを胸に、旬のおかずをひとつひとつ丁寧に手作りするのが店主の信条です。
金沢の旬の美味しさが詰まった彩り満点♡くりの樹のおひつごはん
●くりの樹のおひつごはん 2,200円(税込) +500円で デザート&珈琲/紅茶
葉月のおひつごはん
・能登島産ミルキークイーン
・能登豚のシャルキティエール風 ポテト添え
・鮭の幽庵焼き カボスと一緒にさっぱりと
・きよし農園のへた紫茄子フライ 鶏そぼろ餡かけ
・とうもろこしのフラン(冷製茶碗蒸し)
・ラタトゥーユと夏野菜の彩サラダ バルサミコ風味
・ひとくち冷麺 あさりのチャンジャ パイナップル
・だし巻き卵
・山形だし
・お漬物 コリンキーナムル ずいき
土鍋でふっくら炊き上げたご飯をおひつにたっぷり。
そこに月替わりの旬のおかずが色とりどりに並び、まるで宝石箱のようなランチプレートが完成です。
どれも全部美味しくて、彩りがきれいで、食べるのがもったいないほど♡
「どれから食べよう…」と迷ってしまう時間さえ幸せに感じます。
目でも舌でも楽しませてくれるのは、町家カフェならではの贅沢。
個人的にも、金沢で1番お気に入りのお店です。
おひつの中には、土鍋で炊いた能登島産ミルキークイーンがふっくらつやつや♡
ひとくちほおばれば、もっちりとした甘みが口いっぱいに広がります。
しかもおかわり無料!
このお米が美味しすぎて、まずそのまま1杯たいらげてしまいます。(笑)
ご夫婦が旅先でひとつひとつ選んできた器に、土鍋ごはんをよそっていただきます。
しゃもじを入れた瞬間、ふわっと立ちのぼる甘い香り。
その香りに包まれながら、お茶碗にご飯が収まっていく時間さえ、至福のひとときです。
フレンチ出身シェフが手がける、ホテル仕込みの本格派! 1品ごとに感動の美味しさ。
この月のメインは、能登豚のシャルキティエール風ポテト添え。
じっくり煮込まれたやわらかな能登豚に、複雑でコクのあるソースがたっぷり絡みます。
洋の技法で仕上げながらも、和のおかずにもなじむまろやかな味わいで、ご飯との相性は抜群。
添えられたポテトと一緒にいただけば、思わず笑顔に♡
これだけで、おひつご飯1杯いけちゃう美味しさです。
毎回、胸が熱くなるほど感動するのがこのだし巻き卵。
ひとくちほおばれば、やさしい出汁がじゅわっとあふれ出し、ふんわりやわらか。
こんなにジューシーなのに、形がしっかり立っているのが不思議なくらい!
他では出会えない、この店だけの格別なだし巻き卵です。
幽庵焼きの鮭はしっとりふっくら、塩加減が神レベルで思わず「うまっ!」と声が出るほど。すだちを絞ってさっぱりいただくのもおすすめ!
ラタトゥーユは野菜の旨みがぎゅーっと凝縮され、奥深い味わいにうっとり♡
彩り豊かな焼き野菜は、絶妙な火加減でシャキシャキ食感が楽しくて、箸が止まりません。
どのおかずも味付けや風味がまったく違うのに、旨みの力強さがすごいこと!
そこに添えられた薬味や彩りが、さらに華やかさを添えて、女子の心をくすぐります。
ひとくちごとに「え、これも旨っ!」と感動と興奮が押し寄せ、食べ進めるたびに幸せが更新されていきます。
最後はデザートでほっこり♡くりの樹の甘いおもてなし
+500円で楽しめるデザートセット。
この日は、もこもこフォルムが可愛い抹茶味のソフトクリームに、さっぱりとしたりんごジュースをチョイスしました。
抹茶のほろ苦さとソフトの甘さが絶妙で、金箔とミントの彩りが女子心をくすぐります。
りんごジュースの爽やかな酸味が、食後の口の中をすっきりとリセットしてくれました。
「町屋cafe くりの樹」さんのおひつごはんは、月替わりの献立。
その月ごとの旬や彩りを大切に、メインから小鉢、薬味まで丁寧に作られています。
どの月に訪れても、新しい美味しさとの出会いが待っているから、毎月が楽しみになります。
何度でも訪れたくなる、唯一無二の味と空間
金沢の雅を感じる町屋に広がる、日本庭園。
曾祖父から受け継ぎ、今も店主ご夫妻が大切に手入れを続けています。
金沢市中心部で、これだけの庭園を眺めながら食事ができる町屋はとても珍しく、石灯籠や松の木、四季の草花が織りなす景色は、まるで小さな別世界。
靴を脱ぎ、畳でくつろぎゆったりと眺めれば、時間がゆるりと流れる癒しのひとときに。
土鍋で炊いたふっくら甘いご飯、彩り豊かな絶品おかず、そして金沢の雅を映す日本庭園。
どれも「町屋cafe くりの樹」さんだからこそ味わえる、特別でやさしい時間です。
季節ごとに変わるおひつごはんは、訪れるたびに新しい感動と出会えるはず。
金沢散策の途中に、心もお腹も満たされるひとときを過ごしに来てみませんか。
INFORMATION
店名:
町屋cafe くりの樹
住所:
石川県金沢市長町1丁目3−35
(駐車場なし・近隣にコインパーキングあり)
電話番号:
076-223-1226
営業時間:
ランチ 11:30〜15:00
カフェ 14:30〜16:00
定休日:
水・日曜日・祝日
一人当たりの予算:
¥2,200~
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