尾張町|歴史薫る手作り和菓子の進化を魅せる「越山甘清堂 本店」

尾張町|歴史薫る手作り和菓子の進化を魅せる「越山甘清堂 本店」

金沢の歴史が色濃く残る街、尾張町。大通りを歩いていると、威風堂々とした「和菓子」の大きな木製看板が目を惹く1軒のお店に出会います。ここが明治21年の創業以来、この地で伝統を守り続ける老舗「越山甘清堂(こしやまかんせいどう)本店」さんです。
職人が1つひとつ丁寧に仕上げる手作りの味を大切にしながら、現代の感性を取り入れた新しい試みの和菓子で、多くの人を惹きつけています。
今回は、城下町の風情に溶け込む店内の雰囲気から、じっくり味わいたい珠玉のお菓子の数々まで、その尽きない魅力をたっぷりとご紹介します。

金沢・尾張町の老舗が魅せる、和菓子の新しいカタチ「越山甘清堂 本店」

金沢駅からバスで7分!尾張町バス停から徒歩1分の「越山甘清堂 本店」さん

JR金沢駅から北鉄バスで約7分、「尾張町」バス停で下車すると、「越山甘清堂 本店」さんまでは歩いてわずか1分ほどで到着します。近江町市場からは徒歩5分、ひがし茶屋街へは歩いて10分ほど。
お店のすぐ横には6台分の専用駐車場が用意されており、車でもスムーズに立ち寄ることができます。

モダンなレンガ調のビルに掲げられた、威風堂々とした「和菓子」の大きな木製看板と、白地に映える「越山」の暖簾(のれん)が目印です。

 

1歩足を踏み入れると広がる、温かみのある店内

1歩中へ入ると、店内はすっきりと落ち着いた和の空間が広がっています。正面の大きなガラスのショーケースには贈答用や定番のお菓子が美しく並び、壁側には季節限定の品やこだわりのドリンクが置かれた、木の一枚板を活かしたディスプレイ棚が目を惹きます。中央には買い物の合間に少し腰掛けられる和風の畳ベンチも用意されており、老舗の伝統を感じさせつつも、誰もが気軽に立ち寄りやすい明るい雰囲気が魅力です。

 

明治21年の創業から愛される定番の「金城巻」や「どら焼」、職人の技が光る季節の和菓子まで

店頭には、歴史を重ねた老舗ならではの魅力的なお菓子が並びます。看板商品は、全国菓子大博覧会で名誉総裁賞を受賞した「金城巻」。

金沢城の天守閣を表現した三角の形と、梅鉢紋の焼き印が特徴の風情ある1品です。

さらに、ふっくらとした生地に粒あんが詰まったおなじみの「どら焼」も、お土産や普段のおやつとして長く愛されています。

これら定番の味に加え、色鮮やかな「季節の上生菓子」や、涼やかな「細竹水羊羹」も並びます。さらに「パイン大福」や「白玉あんみつ」といった季節限定の味もあり、訪れるたびに目移りしてしまう充実のラインナップです。

 

おうち時間が贅沢に。名物「金城巻」と心ときめく和菓子

今回は、店頭で惹かれたお菓子をテイクアウトして、おうちでゆっくりとお茶の時間にいただきました。

 

●金城巻 伊予柑餡 240円(税込)まずは名物の「金城巻」。今回は「伊予柑(いよかん)餡」をチョイスしました。しっとりとした独特の三角の生地を割ってみると、中には綺麗な薄黄色の餡が詰まっています。口に入れた瞬間に伊予柑の爽やかな香りがふわりと鼻に抜け、老舗の伝統に新鮮な味わいが加わった、すっきりと上品な甘みです。

 

●季節の上生菓子 1個 335円(税込)

次に、食べるのが惜しくなるほど美しいグラデーションの上生菓子。割ってみると中にはなめらかなこしあんが詰まっており、すっきりとした上品な甘さが格別な美味しさです。

 

●発酵羊羹 美甘 各320円(税込)そして、モダンなパッケージの「美甘(みかん)」というミニ羊羹は、能登紅はるかや生いちじくなど、地元の素材を活かした味わいが新鮮で、少しずついろいろな味を楽しめるのが嬉しいポイントです。
この発酵羊羹などの発酵シリーズは、特許レベルともいえる独自の手法で小豆を発酵させており、全国でもここでしか味わえない逸品。箱や紙袋を開ける瞬間のワクワク感も含めて、老舗の味を自宅で堪能できる贅沢なひとときでした。

 

歴史を紡ぎながら現代に寄り添う老舗の魅力

徳山さん

人生の一部として和菓子を楽しんでもらえるように

徳山さん

埼玉・浦和の和菓子屋「菓匠 花見」での修業を経て、現在は伝統ある暖簾(のれん)を6代目と共に支える徳山さん。

今後は修業の経験を活かし、特に『上生菓子』の表現に力を入れていきたいと考えています。伝統や歴史を守る一方で、「現代風に伝え続ける努力や工夫が必要」と語る徳山さん。和菓子といえばどこか落ち着いた茶色のイメージがありますが、そこにどことなく「白」を基調としたすっきりと開かれたトーンを取り入れ、お菓子がある時間や空間の「余白」、そして人生の一部として和菓子を楽しんでもらえるような店作りを意識されています。

現在は、6代目とともに丁寧な手作りの美味しさをまっすぐに追求する一方で、DX化の推進や、全国でも越山商店でしか扱えない独自の発酵小豆を用いた「発酵シリーズ」といった、ここにしかない新しい取り組みにも果敢に挑戦されています。「実際に足を運んでもらうことで、和菓子の魅力や、お菓子がある空間の心地よさを体感してほしい」という想いがあります。

埼玉・浦和の和菓子屋「菓匠 花見」での修業を経て、現在は伝統ある暖簾(のれん)を6代目と共に支える徳山さん。

今後は修業の経験を活かし、特に『上生菓子』の表現に力を入れていきたいと考えています。伝統や歴史を守る一方で、「現代風に伝え続ける努力や工夫が必要」と語る徳山さん。和菓子といえばどこか落ち着いた茶色のイメージがありますが、そこにどことなく「白」を基調としたすっきりと開かれたトーンを取り入れ、お菓子がある時間や空間の「余白」、そして人生の一部として和菓子を楽しんでもらえるような店作りを意識されています。

現在は、6代目とともに丁寧な手作りの美味しさをまっすぐに追求する一方で、DX化の推進や、全国でも越山商店でしか扱えない独自の発酵小豆を用いた「発酵シリーズ」といった、ここにしかない新しい取り組みにも果敢に挑戦されています。「実際に足を運んでもらうことで、和菓子の魅力や、お菓子がある空間の心地よさを体感してほしい」という想いがあります。

明治21年の創業以来、金沢の地で長く愛され続けている「越山甘清堂 本店」さん。伝統を大切に守りながらも、現代の感性を取り入れた和菓子や空間づくりからは、和菓子をもっと身近に楽しんでほしいという想いが伝わってきます。自宅用にはもちろん、大切な人への贈り物を探しに、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。

INFORMATION

店名:

越山甘清堂 本店

住所:

石川県金沢尾張町2-11-28
(駐車場6台)

電話番号:

076-255-6610

営業時間:

9:00~17:30

定休日:

水曜定休(祝日は営業)

一人当たりの予算:

¥1,000~¥2,000

※記事内の情報は記事執筆時点のものです。正確な情報とは異なる可能性がございますので、最新の情報は直接店舗にお問い合わせください。

WRITTEN BY
タカフミ

タカフミ

ライター

はじめまして、タカフミです。 東京からUターンして金沢市に戻り、今は在宅フリーランスのライターをしています。やっぱり地元が落ち着くなと感じながら、日々の暮らしや発見を記事にしています。 地元のお店やスポットの魅力を「その場の空気感」や「人の声」と一緒に伝えるのが好きです。食べ歩きで感じたことや店主さんのこだわりを掘り下げて、読んだ人が「ここ行ってみたい!」と思えるような文章を目指します。