柿木畠|料亭が手掛ける、伝統の本格和スイーツが味わえる甘味処「つぼみ」
ここは、甘いものを味わうために、わざわざ時間を取って訪れたい場所。
金沢の職人仕事が息づく空間、厳選された材料で丁寧につくられた和スイーツをいただく。
そんな贅沢なひとときを過ごせるのが、甘味処「つぼみ」です。
目次
最高の材料を、最高の場所で。和スイーツをいただく贅沢なひととき「つぼみ」
たたずまいから和の空気。金沢市役所近くの甘味処
「つぼみ」さんは、金沢市役所の裏、柿木畠。「広坂・21世紀美術館」バス停から徒歩4分ほどの場所にあります。
格調高い銘木の額彫看板に浮き立つ箔押しの「つぼみ」の屋号。

入口前の石張りのアプローチも美しく、外観からすでに和の雰囲気を感じさせてくれます。
料亭ならではの本物が息づく甘味処
店内に入るとまず目に入るのは、樹齢を重ねた見事な一枚板のテーブル。

内装は、今では目にすることが少なくなった塗り壁で、柱もただの角柱ではありません。細部まで職人の手が加えられていて、ひとつひとつの丁寧な仕事が空間の高級感を引き立てています。
「それっぽい」ではなく、しっかりと「本物」を感じられる空間。
というのも、壁は金沢の左官職人が約3ヶ月かけて仕上げたものなのだそう。床や柱も、すべて金沢の職人によるもの。
さらに中庭からは金沢城外堀の石垣が望めるのも、嬉しいポイントです。

「つぼみ」さんは、金沢の料亭「杉の井 穂濤(ほなみ)」さんが手掛ける甘味処。
創業22年目を迎える「つぼみ」さんですが、当時、料亭が甘味処を手掛けるのは全国でも初の試みだったそう。今でもとても珍しい存在です。
細部まで行き届いた美意識も、料亭が手掛けていると聞くと、自然と納得してしまいます。
彩り・味・口溶け。すべてが上品な和スイーツ
メニューを見ると、伝統の和スイーツがずらり。
すべての甘味に金沢棒茶がついてきます。
料亭が手掛ける甘味処で、ドリンクセットでこのお値段なら、むしろリーズナブルに感じます。

今回は、店主のおすすめをいただきました。
●本くずきり(特製黒みつ) 900円(税込)

まず驚くのが、その美しさ。
透き通ったくずきりは、見た目からして神秘的です。
特製黒みつをたっぷり絡めていただくと、つるんとした舌触り。噛むともっちもち。
最初は黒みつの甘さが広がりますが、「つぼみ」さんの黒みつはさらっとしていて、とても食べやすいんです。
もちもちのくずきりの、のどごしの良さに思わず感動。
●白玉クリームあんみつ(粒あん・抹茶) 900円(税込)
美しい器に、色とりどりの甘味が盛られた1品。
見た目も可愛らしく、写真映えします。
中には、抹茶アイス・寒天・粒あん・白玉・お豆・お芋。
アイスはバニラにも変更でき、あんこはこしあんも選べます。
黒みつをかけていただくと、濃い抹茶アイスのほろ苦さと黒みつの甘さが絶妙。

寒天は口に入れるとぶわっと崩れ、この食感がなんとも楽しい。
白玉はもっちもちで、あんこは甘さ控えめ。どの組み合わせで食べても新鮮で、最後まで飽きずに楽しめます。
この1品で、かなりの満足感。
●本わらびもち 1,100円(税込)

こちらも黒みつをかけていただきます。
たっぷりのきなこにくぐらせると、黒みつときなこの自然な甘みの中から、つるんとしたわらびもちが顔を出します。
寒天よりもっちり、でもくずきりよりは歯切れがよく、口溶けはとてもなめらか。
飾らない甘みと爽やかさで、つい食べ進めてしまいます。
●金時芋ぜんざい 900円(税込)
こちらは温かいスイーツ。
体はもちろん心までほどけるような、穏やかで優しい甘みです。
五郎島金時の自然な甘さを活かした、やさしい1品。
寒い季節には特に恋しくなりそうです。
夏季限定のかき氷も見逃せない

(写真提供:つぼみ)
「つぼみ」さんは、かき氷でも有名なお店。例年5月〜9月頃まで提供されているそうです。
金沢の人は季節を大切にする、という考えから、かき氷も季節限定にしているのだとか。
中でも特に注目なのが「桃のかき氷」。瑞々しくておいしいと評判です。
次のかき氷シーズンが来たら、必ず食べに行きたい1品です。
最高の場所で、最高の材料を味わう
「つぼみ」の店主は、越沢 晃一郎さん。
料亭「穂濤」のご主人でもあります。

(写真提供:つぼみ)
越沢さんが大切にしているのは、「最高の材料を、最高の場所で食べてもらうこと」。
“最高の場所”とは、金沢の職人に1つひとつ専門作業を依頼するほど、空間づくりに妥協しない姿勢からも伝わってきます。金沢の技術や文化を伝えたい、という思いも込められているそう。
“最高の材料”についても同様で、越沢さんが納得したものだけを選んでいるのだとか。
地元食材だけにこだわるのではなく、そのスイーツに1番合うものを、自ら生産者のもとへ足を運び、吟味して使っておられるそうです。
中でもさつまいもは、五郎島金時が1番合っていたそう。ただし「五郎島金時なら何でもいい」わけではなく、産地の農家を回り、ここだと決めた農家のものだけを使用しているという徹底ぶり。
その妥協のなさが、あの上品な味わいにつながっているのだと感じました。

料亭が手掛けると聞くと、少し身構えてしまいますが、実際は手の届きやすい価格で本格的な和スイーツを楽しめる「つぼみ」さん。
プレミアムな空間で、上品な甘味とともに、ゆったりとした時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。
INFORMATION
店名:
つぼみ
住所:
金沢市柿木畠3−1
電話番号:
076-232-3388
営業時間:
11:00〜18:00
定休日:
水曜日
一人当たりの予算:
〜¥1,100
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