末町|地域おこしから始まった本格派!北海道出身の店主が作るパキスタン風無水チキンカレーの魅力「カレーハウス やまねこ亭」
金沢市末町。自然豊かなこの街の一角に、緑色ののれんが映える素敵な古民家があります。
そこは地域おこし協力隊として金沢に移住し、地域の人々との縁を育てながら開いた「カレーハウス やまねこ亭」さん。
素材にこだわりぬいた「パキスタン風無水チキンカレー」と温かなおもてなしで、早くも多くのファンを魅了する話題のお店をご紹介します。
末町の古民家で味わう、体に優しい本格スパイスカレー「カレーハウス やまねこ亭」
自然豊かな末町で発見!風情ある日本家屋に緑色ののれんが映えるカレー店
金沢市末町。

金沢市涌波町を越えて辰巳町方面へ向かうと、「クスリのアオキ 末町店」さんの斜め向かいに見えてくるのが「カレーハウス やまねこ亭」さんです。

道路沿いの入口からは入れないため、すぐ手前の曲がり角を右折して(辰巳方面へ向かう場合)駐車場へ入りましょう。

店舗前には8台分の駐車スペースがあります。
地元の立派な古民家を美しくリノベーションした店舗には、爽やかな緑色ののれんが掲げられています。

店舗前の看板には営業予定日や時間が詳しく記載されています。

昼営業のみの日もあるため事前チェックが安心です。

なお「現金のみ」「全席禁煙」「靴は脱いで入店」といった注意事項も確認しておきましょう。
地元野菜の直売も!四季折々の庭を眺めながらゆったりくつろげる店内
1歩足を踏み入れると、懐かしい実家に帰ってきたかのような上がり框(かまち)があり、靴を脱いでくつろぐスタイルとなっています。

満席の場合でも、名前を書く用紙や待合用の椅子が用意されているので安心です。

訪問時にも多くのお客さんでにぎわっており、名物のパキスタン風無水チキンカレーやスープカレーが「残りわずか」になるほどの人気ぶりでした。
入口付近には地元野菜の直売コーナーがあります。

古民家ならではの落ち着いた空間に、地元野菜の直売コーナーが加わることで、地域とのつながりも感じられる店内です。
奥へ進むとカウンター4席。

テーブル10席。

さらに座敷(6席 ※夏季は開放していない場合あり)が用意されています。

玉ねぎ1個分の旨味を凝縮した「パキスタン風無水チキンカレー」と、自家製チャイ
「パキスタン風無水チキンカレー+炙りチーズ」と、ホットの「自家製チャイ」をいただきました。

●パキスタン風無水チキンカレー 1,400円(税込)
●炙りチーズ(トッピング) 200円(税込)
お店名物のパキスタン風無水チキンカレーに、店主の山部さん自らバーナーでチーズを炙ってくださいました。
こんがりとした焦げ目が食欲をそそります!
カレーは中辛、ライスは150gのSサイズをチョイス。
国産の鶏もも肉・手羽元を使用し、1皿につき約1個分の玉ねぎが使われているため、素材の旨味がぎゅっと濃縮されています。

15種類のスパイスに加え、小麦粉・砂糖・化学調味料は不使用でオリーブオイルをふんだんに使用。
お肉は柔らかくルーに溶け込み、ガツンと効いたスパイスがたまりません。
トッピングされた「カスリメティ(フェネグリークの乾燥葉)」は緑茶のような爽やかな香りがカレーの味をさらに引き立てます。
ご飯は固めに炊き上げた「ゆめみづほ」のターメリックライス。香ばしく炙られたチーズが辛めのルーをまろやかに包み込んでくれます。

一緒に添えられた素揚げのブロッコリーやレンコンは調味料などの味付けはなく素材そのものの味が活かされています。
甘酸っぱくシャキシャキとした米酢香るキャロットラペも、絶好の箸休めになります。
そしてインドのヨーグルトサラダ「ライタ」は細かく刻んだきゅうりやトマト、スパイスが入っています。
カレーに混ぜ合わせると、南インドの文化さながらのまろやかな味への変化が楽しめます。
●自家製チャイ/HOT 400円(税込)

ひとくち飲むと、一般的なチャイとは一味違う、まるでお花のようなほんのり甘く落ち着く香りが広がります。
店主の山部さんにお伺いすると、スリランカ産の高品質な「セイロンシナモン」を使用しているとのこと。
生姜をたっぷり使用していて、生姜の成分で体が芯から温まります。
一般的なカシアシナモンとは違う、上品でフルーティーな爽やかさを堪能できる1杯でした。
北海道から金沢へ。地域おこし協力隊から始まったカレー店の物語
「カレーハウス やまねこ亭」さんの店主・山部(やまべ)さんにお話を伺いました。

─ お店の名前の由来を教えてください。
僕は北海道出身で妻は栃木県出身なんですが、2人の出会いを繋いだお店があり、その名前からヒントを得ました。
そこから、妻が猫好きということと、僕の名前の山部の「やま」、そしてこの地域が山側という想いを込めています。
ひらがなにしたのは、より柔らかく親しみやすくなるようにという理由からです。
─ 北海道出身だった山部さんがなぜ、金沢という土地でカレー屋を開こうと思ったのでしょうか?
もともとはサラリーマンでしたが、いつか自分のお店を持ちたいという夢がありました。
どうせなら街並みが好きで、人口当たりのカレー店登録件数第1位の石川県に移住して挑戦したいと考えていたんです。
そんな時、犀川上流のこのエリアで地域おこし協力隊の募集があり、応募して選んでいただきました。
その3年の任期の中で、地元で自立するための基盤を作らせていただきました。
─ 開業までに苦労されたことなどはありましたか?
やはり地域の方の理解ですね。
定食屋やお蕎麦屋さんが多い地域でしたので、北海道出身の僕が移住し、いきなり「パキスタン風無水チキンカレー」というなじみのない料理を出すお店を始めても、敬遠されてしまうのではないかという不安がありました。

そのため地域おこし協力隊の活動やカレーの提供を通じて、夏祭りや地域の文化祭でカレーの露店販売、犀川小学校の児童とその保護者の方を対象にしたカレー教室を開くなど、まずはスパイスカレーを知ってもらう活動を大切にしました。
今でも「あのときの親子カレー教室の人だ!」と覚えてくれている子どもたちがいることが、とても嬉しいです。
─ 2026年6月に現在の店舗をオープンされた経緯を教えてください。
2023年3月から「焼肉厨家じんべい」さんで昼間の時間帯に間借り営業を始め、地域おこし協力隊の活動と並行していましたが任期終了を機に、毎日営業をスタートしました。
そして地域おこし協力隊の任期終了が迫る中「物件を探しているなら」と地域の方が今の場所を教えてくださったんです。
まさかこんな立派な日本家屋でカレー店を開けるとは思っていませんでした。

テーブル席の窓からは四季折々の庭が見え、駐車場の入口付近には春になると立派な枝垂桜が咲きます。
こんな素敵な場所で店を開けたのは、本当に地域の方々のおかげです。
─ スパイスや調理法などのこだわりを教えてください。
1番大切にしているのは「体に優しいこと」。
本来パキスタンカレーは大量の油を使いますが、日本人に合わせて食べやすいよう、玉ねぎやトマトをふんだんに使いオリーブオイルで仕上げています。

また、北海道でおなじみのスープカレーも金沢では珍しいため、旨味と満足感を追求しつつ、こちらは米油を使用しています。
スパイスはパウダーを仕上げ直前に調合し、ホールスパイスは油で炒めて香りを移すなど、その日のうちに使い切るようにしていますね。
さらに、全国的に見ると辛口テイストが多い「パキスタン風無水チキンカレー」ですが、当店ではお子さんからお年寄りの方にも食べやすいように甘口もご用意しています。
─ おすすめや人気のメニューは何ですか?
やはり看板メニューの「パキスタン風無水チキンカレー」が1番人気で、真っ先に売り切れます。

「スープカレー」もそれに匹敵する人気で、日によっては先に完売することもありますよ。
おすすめのトッピングは鶏もも肉を米粉と米油であっさり揚げた「北海道ザンギ」で、野菜スープカレーに合わせる方が多いですね。

ほかには「炙りチーズ」のトッピングも人気です。
また、濃厚なカレーに合うお酒として、スパイスやオレンジピールを使った爽やかな「ベルギービール」や、北海道ならではの「サッポロクラシック」もご用意しています。

─ お店の想いや大切にしていることは何ですか?
本当に地域の方々に助けていただいたので、この土地でブレずにお店を続けていきたいです。
最初は不安でしたが、1番お付き合いのあるナス農家さんをはじめ、多くの方に温かいご縁をつないでいただきました。
店内ではそうした地元野菜の直売も行っています。

ここを拠点にして、これからも感謝の気持ちを返し続けていきたいですね。
そして何よりも、食材1つひとつにこだわり、美味しさと健康を1度に体現したカレーを提供したいと思っています。
地域とともに育つ、末町のカレー店
平日にもかかわらず駐車場は満車で、空席を待つ人が絶えないほどの人気ぶり。
たくさんのお話を温かく語ってくださる店主ご夫婦の気さくな人柄が、地域の人々との強い絆をつむいでいます。
直売野菜の売上も手数料なしで生産者に還元するなど、感謝の心を忘れない温かな空間。

地域おこし協力隊として金沢に移住し、地域の人々との縁を育てながら、自分のお店を開いた山部さん。
「カレーハウス やまねこ亭」さんは、美味しいカレーだけでなく、地域とのつながりも味わえる、末町の新しい名所です。

美しい日本家屋で味わう本格的なスパイスカレーと、心癒やされるおもてなしを、ぜひ楽しんでみてくださいね。
INFORMATION
店名:
カレーハウス やまねこ亭
住所:
石川県金沢市末町17-14
(駐車場8台)
営業時間:
11:30〜14:00(LO)/17:30〜20:00(LO)
※夜営業は金・土・日曜のみ
定休日:
月・火曜日
(※不定休あり 詳しくはInstagramにてご確認ください)
一人当たりの予算:
¥1,400~
※記事内の情報は記事執筆時点のものです。正確な情報とは異なる可能性がございますので、最新の情報は直接店舗にお問い合わせください。







