大野町|人と地域をつなぐ場所。つぼ焼きいも、フローズンヨーグルトシェイク、レンタサイクルがそろう「Kuru,ru.(くるる)/大野バイシクルベース」

大野町|人と地域をつなぐ場所。つぼ焼きいも、フローズンヨーグルトシェイク、レンタサイクルがそろう「Kuru,ru.(くるる)/大野バイシクルベース」

金沢市大野町、静かな醤油蔵が並ぶ歴史ある通りに、ふわりと甘い香りが漂う場所があります。
そこは、レトロな醤油蔵をリノベーションした、人と地域をつなぐ自転車の拠点「Kuru,ru.(くるる)」さん。
名物の「つぼ焼きいも」、ここでしか味わえない「フローズンヨーグルトシェイク」が評判の休憩スポットとしての魅力をご紹介します。

醤油の町で出会う、つながりあうしあわせ。「Kuru,ru.(くるる)」

歴史ある街並みに溶け込む「Kuru,ru.」の入り口

金沢市大野町。桂町の信号を左折すると、そこは発酵の町。

醤油の歴史が息づくこの町は、海沿いの醤油蔵が立ち並ぶ独特の風情があります。
「橋栄醤油みそ」さんを曲がった先にある「大野もろみ蔵通り」へ入ると、左手に見えてくるのが今回ご紹介する「Kuru,ru.」さんです。

軒先には名物の「つぼ焼きいも」の看板が掲げられ、隣には金沢市公共シェアサイクル「まちのり」のポートも完備。

駐車場も完備。「Kuru,ru.」さんの向かいの5番と4番です。

 

醤油蔵が紡ぐ、レトロで温かな空間

醤油蔵をリノベーションした店内へ足を踏み入れると、そこには歴史を感じさせる、趣のある空間が広がっています。

入り口のガラステーブルの下には、イギリス生まれの折りたたみ自転車「BROMPTON(ブロンプトン)」が美しく配置され、遊び心あふれる演出に目を奪われます。

その右手には「Kuru,ru.」さんの名物「つぼ焼きいも」や、「フローズンヨーグルトシェイク」が販売されています。

そして注目すべきは、この中央のガラステーブル。

実は、被災で解体された能登の家の階段と窓ガラスをリメイクしたもの。地域の記憶と物語が、ここでお店の一部として生き続けているようです。

 

職人技が光る「つぼ焼きいも」と優しい素材の物語

「Kuru,ru.」さんの代名詞ともいえるのが、壺の中で木炭を使って焼き上げる「つぼ焼きいも」です。

九谷焼と信楽焼の2つの壺で焼きあげるそう。

九谷焼の壺は、地元の作家「北尾 正治・マキ」さんが手掛けています。
「さつまいもを掘り、つぼ焼きいもが出来上がるまで」という、ストーリー性のある絵が描かれており、まるで絵本のようでついつい見とれてしまいました。


壺の中で約160~180度(200度になることも)で1時間40分かけて、遠赤外線
でじっくり焼かれたお芋は、まさにトロトロの極み。

さつまいもの収穫シーズンによって大きさが異なり、11月~2月は大きいものが多いとか。
6月頃まで紅はるかの小サイズのものが販売されていますが、それ以降は冷凍した「冷やし焼きいも」に切り替わります。
自然解凍していただきますが、そのまま食べてもアイス感覚でとても美味しいそうです。

つぼ焼きいもは皮まで美味しく食べられることから、その皮で作られた無添加のおやつ「いもかわごほうび」は、愛犬と一緒に楽しめます。


もちろん無添加で作られており、飼い主さんと一緒に食べることができるので、愛犬と散歩中の地元の方からも喜ばれています。

 

●つぼ焼きいも(小) 300円(税込)
焼きたてを店内でいただきました。

マネージャーの水岸さんに割っていただくと、湯気が立つほどあつあつで、中はとろりとやわらか。
濃厚な味わいに思わず顔がほころびます。
蜜がたっぷりで、スプーンですくいたくなるような食感でした。
皮まで甘く、この部分が「いもかわごほうび」になる部分です。

テイクアウト用に2本購入しました。当日中に食べた方が美味しいのですが、「食べられなければ、冷蔵庫で冷やして食べても美味しいですよ。」と水岸さん。
実際に冷やして食べると、食感はねっとりと柔らかく味も濃厚なまま、焼きたてよりも身がしまって、すっきりとした味わいでした。

 

●つぼ焼きいも+カップ代金 100円(税込)で「もろみ蔵」さんの醤油ソフトクリームがもらえる!
つぼ焼きいもを購入すれば、プラス100円(税込)で専用のカップ
がもらえるので、そのカップを近隣のお店「もろみ蔵」さんへ持っていくと、醤油ソフトクリームを入れてもらえます!

別々に食べても美味しいのですが、つぼ焼きいもに醤油ソフトを乗せて食べると、新感覚のスイーツに。
温かいお芋に乗せると、醤油ソフトが程よく溶けて絶妙な味わいでした。

 

ここでしか味わえない「フローズンヨーグルトシェイク」

長野県戸倉上山田温泉「フロスタ」さんの味を受け継いだ「フローズンヨーグルトシェイク」は、ぜひ味わってほしい逸品です。
現在は地元企業の「有限会社フレスコ・カンパニー」さんが製造から販売まで担っています。
プレーン、やきいも、季節限定フレーバーなどがあり、訪れるたびに違った味わいに出会えるのも魅力。

 

●フローズンヨーグルトシェイク「プレーン」 540円(税込)

今回はヨーグルトそのものの素材が感じられるプレーンをチョイスしました。
ひとくち飲むとシャリシャリとした食感の後に広がる、すっきりとしたミルキーな味わいは格別でした。

 

各地域の誇りが集まる工芸作家の作品展

店内の一角では、加賀友禅や九谷焼、萩焼など、各地の工芸作家による作品が展示・販売されています。

加賀友禅「岡本幸治」さんの作品。

萩焼「カネコツカサ」さんの作品。

上:九谷焼「川上 真子」さんの作品、下:九谷焼「北尾 正治・マキ」さんの作品。
お店をイメージした自転車が描かれた九谷焼はここでしか出会えないレアな作品です。

 

大野町にある製陶所「たくまポタリー」さんの作品。

「たくまポタリー」さんの器は、お手頃価格で手に入ることもあるため、新作が出るとすぐに売れてしまうとか。工芸品好きの方は必見です。

 

「BROMPTON」の自転車で大野町を風のように駆け抜ける

大野町の散策や観光の足としておすすめなのが、イギリスの折りたたみ自転車「BROMPTON(ブロンプトン)」のレンタルです。

必要であればヘルメットも同時にレンタル可能

お店で組み立てをお願いできるので、初心者でも安心。
水岸さんに早速1台組み立てていただきましたが、あっという間に完成。
レンタル料金は、1時間500円(税込)、3時間1,000円(税込)、1日(開店から閉店時間まで)3,000円(税込)です。貸出・返却ともに「Kuru,ru.」さんで行います。

また、電動アシスト付きのシェアサイクル「まちのり」も利用可能で、長距離の移動も快適です。

「まちのり」の場合は、借りたポートに戻さなくても、目的近くにポートがあればそこで返却可能。
歴史ある醤油蔵の町並みを自転車で散策すれば、徒歩では気づけない新たな大野町の魅力に出会えるはずですよ。

 

人と地域を結びつける、つながりの物語

マネージャーの水岸さんに、お話を伺いました。

─ お店の要(大切にしていること、コンセプトや想いなど)を教えてください。 

「人と人、人と地域をつなぐ場所でありたい」という想いを大切にしています。
当店で使用しているさつまいもは、地元農家さんや自転車の旅を通じて縁をいただいた農家さんが育てたものを使用し、生産者の想いや地域の魅力を商品を通してお届けしています。


また「ハッピースイートポテトプロジェクト」の活動として、大野町の魅力発信や地産地消の推進、伝統技術の保存・継承、里山保全などに取り組んでいます。
その売り上げの一部を地域のPR活動や活性化に活用し、大野町商工振興会と連携した観光案内や、折りたたみ自転車「BROMPTON」のレンタルを通じて、大野町の歴史ある街並みや魅力を発信しています。

焼きいもやドリンクの販売だけではなく、人と地域をつなぎ、大野町の魅力を未来へ伝えていくことが「Kuru,ru.」のコンセプトです。

─ 店名の由来をおしえていただけますか。

「Kuru,ru.(くるる)」という店名には、車輪が回り続けるような “つながりの連続性” と、人々が集い、交流の輪が広がっていく様子への願いが込められています。
ロゴに用いられている積み木のようなモチーフには、地域の人々と心を重ねながら、1つひとつのつながりを積み重ねていきたいという想いを表現しています。

─ お店の歴史を教えてください。

お店そのものの歴史はまだ長くありませんが、店舗がある金沢市大野町は醤油の町として知られています。
建物はかつて醤油蔵として使用されていた歴史ある建物をリノベーションしたもので、大野町ならではの風情や文化を感じていただける空間となっています。
地域の魅力や歴史を大切にしながら、人と人がつながる場として営業しています。

─ お店で販売されている商品のこだわりや魅力を教えてください。

当店では、つぼ焼きいもをメイン商品として販売しております。
じっくり時間をかけて焼きあげることで、さつまいも本来の甘みを最大限に引き出し、しっとりとした食感をお楽しみいただけます。

なお、「フローズンヨーグルトシェイク」は、長野県戸倉上山田温泉の人気店「フロスタ」さんから受け継がれたフローズンヨーグルトを使用しており、現在は、地元企業である「有限会社フレスコ・カンパニー」さんがその味と製法を引き継いで製造から販売までを行っています。
また、腸内環境を整えるビフィズス菌BB-12を含んでおり、腸活を意識する方、美容に関心の高い女性を中心に人気の商品です。
さっぱりとした味わいで、暑い季節におすすめの1杯です。

また、食品ロス削減にも取り組んでおり、販売されなかったつぼ焼きいもは、ラテやフローズンヨーグルトのフレーバーとして活用されます。
つぼ焼きいもの自然な甘みを生かしたドリンクやスイーツは、多くのお客様から好評をいただいております。

さらに、HPでも紹介している「旅して、クルルでは自転車の旅を通じて出会い、ご縁をいただいた生産者や事業者の商品を取り入れています。
それらの素材を使用したドリンクなど、できる限り自家製で手作りしており、素材の魅力を感じていただける商品づくりを心がけています。

つぼ焼きいもをはじめ、人とのつながりや地域の魅力が詰まった商品をお楽しみいただければ幸いです。

 

終始丁寧に説明してくださった水岸さん。
「現在は伝統工芸品も、受け継ぐ人が減っています。それをこのお店を通してつないでいければ」と、微笑みながら語ってくださいました。

 


醤油の香りが漂う歴史情緒あふれる大野町。
この町を訪れたら、ぜひ「Kuru,ru.」さんを目指してみてください。
焼きいもを片手に、路地裏に佇む隠れ家的なカフェや食堂を自転車でハシゴするのも楽しみの1つ。

歴史ある風情と新しい発見が交差するこの町で、あなただけの心地よい時間を見つけてみませんか。

INFORMATION

店名:

Kuru,ru.(くるる)/大野バイシクルベース

住所:

石川県金沢市大野町1丁目34-2
(駐車場2台)

電話番号:

090-5680-6389

営業時間:

10:00~17:00

定休日:

不定休(Instagramをご確認ください)

一人当たりの予算:

~¥1,000

※記事内の情報は記事執筆時点のものです。正確な情報とは異なる可能性がございますので、最新の情報は直接店舗にお問い合わせください。

WRITTEN BY
みさき

みさき

ライター

はじめまして、みさきです。 金沢生まれ、金沢育ちで、現在は家事・育児に奮闘しながらフリーライターとして活動しています。 長年親しんできた金沢の街の移り変わりを眺める中で、新しく生まれるお店、そして長く愛され続けてきたお店それぞれに、その場所ならではの魅力があると感じてきました。 実際に足を運び、味わい、お店の方の想いや空気感も大切にしながら、 「行ってみたくなる」「応援したくなる」そんなお店との出会いをお届けできたらと思っています。